芥川賞作家・金原ひとみ氏の同名小説を映画化。歌舞伎町を舞台に、擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」をこよなく愛するも自分のことは好きになれない27歳の主人公の新たな世界との出会いを描く。
10月2日に誕生日を迎えた杉咲に対し、特別発注のケーキがサプライズで登場。ケーキには、主人公・由嘉里(杉咲)の写真や、劇中のオリジナルアニメ「ミート・イズ・マイン」の由嘉里の“推しカプ”がプリントされたクッキーがデコレーションされた。
杉咲が「こんな立派なケーキをいただいちゃってうれしい」と喜ぶと、会場からは「花さんおめでとう!!」と祝福の声。由嘉里の写真入りケーキをみて、板垣は「ここは杉咲さんしか食べられないですね」と会場の笑いを誘っていた。
映画について、杉咲は「由嘉里は自分の好きなものとか、自分の生き方をあまり母親に理解してもらえなくて、批判的な生き方を求められてしまったり、何か指摘されたり、抑圧されて息苦しさを感じてきた人。でもライに出会ったことでその立場が逆転して、自分の価値観を押し付けるようになってしまうところが描かれています。人の幸せを願うって何だろうっていうことを考えさせられます。どれだけ噛み合わないふたりでもなぜかひかれ合って共同生活をしているところを見ると、分かり合えない同士でも一緒に生きていくことはできるんじゃないかっていう祈りのようなものがこの映画には描かれている気がして、この映画なりの人間賛歌を受け取ってもらえたらうれうれしいです」と呼びかけた。
■ストーリー
擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」に全力で愛を注ぎながらも、自分のことは好きになれない由嘉里。27歳になって結婚・出産…と違う世界に次々と離脱する腐女子仲間をみて、このまま仕事と趣味だけで生きていくことへの不安と焦りを感じ、婚活を始める。