本作は、2021年に『インビジブル』で「第23回大藪春彦賞」を受賞し、「第164回直木賞」候補となった坂上泉氏の同名小説を原作にしたクライムサスペンス。
高橋は、特別対策室の班長・真栄田太一を演じる。石垣島出身で東京の大学を卒業後に琉球警察に入署したエリートだが、地元署員から「ないちゃー(本土の人間)」と揶揄(やゆ)され、自らのアイデンティティに葛藤する役どころ。高橋にとって本作が連続ドラマW初主演となる。青木は、特別対策室メンバーの1人であり、真栄田の高校時代の同級生でライバル心を抱く捜査一課班長・与那覇清徳役を務める。
高橋は「原作も脚本も読ませていただいて、当時の社会的背景が緻密に描かれていると思いました」と振り返り、「当時の人は矛盾や葛藤を抱えていたと思うのですが、そこで生活していたというのを自分の中に落とし込めるように意識して演じました」と役への向き合い方を明かした。
また、「沖縄は好きで、何度かいっていて、友人もいて、今回友人になった方もいる」という高橋だが、本作を通したことで、「これまでとは違った景色に見えたんです」と背筋を正す。「現地の方の話を行く先々で伺うと、どんどん身近になっていくんです。いろいろな方たちが思う当時のことについて千差万別で、どう捉えているのがリアリティを持って伝わってくる」としみじみと振り返り、「それは役作りに活かせたんじゃないかなと思います」と自信をにじませた。
本作の第1話は、WOWOWでの無料放送のほか、「WOWOW」YouTube公式チャンネルでも無料配信される。