タイトルロールであるエリザベートをWキャストで演じ、主演を務める望海と明日海。
明日海は「まだ必死でいっぱいいっぱいなんですけれども、客席から見させていただくと、完璧なエリザベートの世界が仕上がりつつあって、本当に熱い舞台に近づいているなと思います。私も挑戦をまだまだ続けて、初日に向かっていきたいと思っております」と心境を語った。
一方、長らくトート役を演じてきた井上は、今回初めて東京公演がシアターオーブで上演することについて触れ、「新しい2人もお迎えしますし、長年やらせてもらってる作品ではあるんですけど、すごく新鮮な気持ちで稽古を重ねてきましたので、今回はどういう風になるのかなって、お客様の反応も含めて楽しみだなと思っております」と高揚した気持ちを明かす。
古川も「新しいエリザベートの2人と共に稽古してきたんですけど、お2人とも本当に素晴らしくて。それぞれ違うタイプでたくさん刺激をいただきました。ほかにも新しいキャストの方もたくさんいるんですけれども、けいこ最終日には新しいエリザベートカンパニーが出来上がったなという実感がありました」と、これまでの稽古を振り返った。
望海と明日海は宝塚の同期であり、さらに音楽学校でも寮が同室だったことがあるほど時間をともにしてきた仲だそう。望海は「『エリザベート』は宝塚の時以上に、夢を見て音楽学校の時の自分たちの姿や気持ちをすごく思い出しました。勝手に(明日海)が演じているのを見てうるうるしちゃう自分がいました」と話す。
明日海にも同じ思いがあったといい「いろんなもの背負って立っている姿、演じている姿を見たら、なんかもうたまらなくて、気づいたら滝みたいに泣いてしまったことがありました。1番近い場所で、わからないことを相談し合ったりとか、感想言い合ったりとか、どうしたらいいんだと思うことも相談させてもらって。
同公演は、あす10日から東急シアターオーブにて開幕。トート役は古川が全公演地、井上が東京公演、山崎育三郎が北海道・大阪・福岡公演に出演する。