着付け教室を経営しており、日頃から着物や浴衣を親しんでいるリズさん。今年はどの浴衣を着ようかと、実家のタンスを整理していたところ、お母さまが32歳のときに気に入ってよく着ていたこの浴衣を見つけたという。
「この浴衣は元々祖母が日本舞踊の練習用に着用していたものです。祖母も母も昔から着物に親しんできた印象があり、私もよく着せてもらっていました。29年前の写真は私と弟が夏祭りで浴衣を着たいと言い、母も一緒に着て出かけたときのものです」
お母さまと同じ年齢で同じ浴衣を着ることになり、帯などでアレンジをしたというリズさん。
「古いものですが、着用してみるとクラシカルで品のある装いになりとても気に入りました。母は帯も白を選んで控えめにコーディネートしていましたが、私は青系の帯を合わせてコントラストを意識しました」
「祖母も母もとても喜んでいました」とリズさんが浴衣を着ている姿を見たご家族の反応も明かしてくれた。
「タンスにしまいこんでしまうと傷みが進むので、祖母や母から受け継いだ浴衣を守っていくため、定期的にタンスから出して大切に着たいと思っています」