俳優の田中麗奈(45)、當真あみ(18)が17日、都内で行われた映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』初日舞台あいさつに登場した。親子役を演じた2人だが、余命半年の娘を持つ母を演じた田中が、自身を投影したという役作りについて語った。


 本作は、芥川なお氏による純愛小説を原作に、『余命10年』『いま、会いにゆきます』などを手掛けた脚本家・岡田惠和氏と、「美しい彼」シリーズの酒井麻衣監督が初めてタッグを組み実写化。

 主人公は、病弱で家の中でしか過ごせなかった少女・桜井萌(當真)。15歳の冬、医師から余命半年を宣告された萌は、悲しみに暮れる家族をよそに高校へ通うことを決意する。そこで出会った同級生・佐藤日向(齋藤潤)に突然告白し、恋人同士となった二人は、少しずつ心の距離を縮めていく。

 やがて、萌の誕生日に“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”という伝説の満月「ストロベリームーン」を見に行く夢をかなえるが、その日を境に萌は姿を消してしまう。なぜ彼女は突然いなくなったのか。そして13年後、日向が知ることになる萌の真実とは。

 萌の母を演じた田中は、「萌ちゃん、あみちゃんを自分の娘と重ねて(演じました)。娘が大きくなったらこういう姿になるのかなとか、あみちゃんとまゆげがうちの子に似ているかなとか考えながら撮影しました。だから撮影中は、あみちゃんを見ると愛情が沸いてくる」と、5歳になるという田中の娘と重ねて役作りしたと明かした。

 また「あみちゃんがピュアでまっすぐな女性なので、一生懸命向き合っていらっしゃるのがすごく伝わってきて、自然と母親にさせていただきました。つらいシーンもあって、監督と打ち合わせするだけで涙が出てしまうようなこともありました」と告白。
普段の生活にも役が影響していた時期もあったそうで「痩せちゃったところもあって、プライベートでも周りから『顔が違う』と心配されることもありました。それくらい自分を投影させていた役だったので、見ている方に伝わっていればいいなと思います。心を込めて演じさせていただきました」と本作に込めた思いを語った。

 舞台あいさつには、齋藤潤(18)、池端杏慈(18)、中条あやみ(28)、伊藤健太郎(28)、酒井麻衣監督も登場した。
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