テレビアニメ『ONE PIECE』(ワンピース)の制作方針が変更されることが発表された。現在放送中のエッグヘッド編を12月末で終了させ、その後、2026年1月~3月は充電期間となり、4月よりエルバフ編を放送していく。
また、2025年の放送回数は38話(本編33話+特別編5話)になるが、2026年からは総集編をなくし年間最大26話の放送となる。

 これは28日夜にワンピース公式YouTubeチャンネルにて配信された番組「ONE PIECE NEWS」で発表されたもの。番組には週刊少年ジャンプ元編集長で、ワンピースメディア担当編集長の中野博之氏と、東映アニメーションのアニメ『ワンピース』プロデューサーの小池隆太氏が出演し、今後の制作方針について説明された。

 2026年から年間最大26話の放送へ変更することについては、中野氏が「最近、クオリティを高めすぎて、頑張りすぎて予算的に厳しくなった?」と問うと、小池氏は「そんなわけはございません!」と否定しながら、本編の続きが見たい視聴者が多いことから「来年は総集編をなくして、みなさんに毎週楽しんでもらえる形で本編の放送をする。アニメの放送回数が減るのは素直にお詫びすることなのですが、これには大事な理由がある」と説明した。

 中野氏が「制作現場が逼迫(ひっぱく)しているから?」と問うと、小池氏は「違います!」と否定。2026年は原作1話分をアニメ1話で楽しめるように、年間最大26話の放送を決断したとし、理由は「『ONE PIECE』世界の核心に入っていくための体制強化し、物語を濃縮してお届けしたいと思っています」と伝えた。

 『ONE PIECE』は、1997年7月22日より『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートした同名漫画が原作で、伝説の海賊王・ゴール・D・ロジャーが残した“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”をめぐる海洋冒険ロマン。悪魔の実「ゴムゴムの実」を食べゴム人間となり、体がゴムのように伸びる特殊な能力を持った主人公の少年モンキー・D・ルフィが、仲間を集め海賊「麦わらの一味」を結成し、海賊王を目指す壮大なストーリー。

 コミックスの全世界累計発行部数は5億1000万部を突破している人気作で、テレビアニメが1999年より放送中。2022年に公開された劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』は国内興行収入203.4億円を突破するなど社会現象化し、2023年にはNetflixで実写ドラマ化された。
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