アイドルグループ・乃木坂46久保史緒里の初エッセイ『LOST LETTER』(12月16日発売、幻冬舎)より、屋久島への旅行をつづったエッセイ「屋久島 一歩、二歩、三歩」の序文と、手紙を手放した夜の写真が解禁された。

 写真は、夏休みに訪れた屋久島で1通1通確かめながら、愛おしそうに火に焚(く)べる久保さんの一瞬の表情をとらえた1枚となった。


 久保は、あす26日、27日の「乃木坂46 久保史緒里 卒業コンサート」をもって、グループを卒業する。

 『LOST LETTER』は、久保が卒業を機に描き下ろした初めてのエッセイ。久保の部屋にはトップアイドルとして生きてきた9年間につづった、けれども渡せなかった、約150通の手紙があった。卒業発表直前の短い夏休みに、久保は訪れた屋久島でその手紙たちを燃やすことにした。

 その旅の道中や縄文杉への登山で去来した思いをつづったエッセイと「嫌われたくない人間」であると自覚する久保が、読者に宛ててのその人生経験を凝縮して書き下ろした「17通の手紙」からなる1冊。

 幼い頃から、卒業を目前に控えた現在に至るまでを振り返るロングインタビューに加え、手紙を手放した屋久島の夜と、手紙をつづってきた自宅で撮影した貴重な写真も収録される。

■「屋久島 一歩、二歩、三歩」序文
夏休み明けの仕事始めの日。メンバーに、卒業を告げる。その次の日、ブログで卒業を世間に発表する。
運命的に生まれたこのスケジュール。人生の岐路を前にして、一週間の夏休みという大きな余白を渡された。
「君は、これから先どう生きる?」
試されているようにも感じた。
最後の夏休みをどう過ごそうか。
そういえば、いつか行ってみたいと思っていた場所があるな。
私は、九年間の決別と新しい人生へのスタート切るために、
渡せなかった手紙を抱えて、屋久島に行くことにした。
編集部おすすめ