見渡す限り草木に覆われた、移住先の広大な土地。10年放置されていたという2000平方メートルを、1ヵ月かけて草刈りした様子をまとめたYouTube動画に48万再生の反響があり、「片付いていく様子が気持ちいい!」「木も生えているからもう開拓精神な感じですw」「驚くべき変貌ぶり」「見入ってしまう!」などのコメントが寄せられている。動画の投稿者で、古民家の再生や田舎・山での暮らしを発信しているわびさび(@わびさび田舎暮らし)さんに、動画の裏話や田舎暮らしについて話を聞いた。

■脱サラし移住した先で待ち受けていた「草」との戦い、その一部始終を公開

――10年も手つかずだった2000平方メートルの土地を、1ヵ月かけて草刈りした様子をまとめた動画が48万再生と大好評です。「素晴らしい仕事ぶり」「見入ってしまう」など、楽しむ声が多数寄せられていました。

「正直、ここまで再生されるとは思っておらず驚きましたが、労いのコメントをたくさんいただけて嬉しかったです。特に印象に残っているのは、夏の強い日差しと透明な農業用ビニールを使った『太陽熱消毒』という雑草対策を教えてくさった方のコメントです。草刈りの知識がないままやっていたので、こんなやり方があるのか! と大変驚きました」

――今年4月に脱サラし、購入した土地と古民家で田舎暮らしをスタートされました。思い切った決断だったかと思いますが、きっかけは一体なんだったのでしょうか。

「コロナ禍ではじめたキャンプにどハマりし、それ以来、毎週のように山に遊びに行くようになったのがきっかけですね。山のことばかり考えていたところ、縁があってこの物件と土地の話が転がり込んできました」

――キャンプをきっかけに土地と家を購入…! すごい行動力で驚きです。購入された古民家は10年無人だったとか。

「この古民家は、もともと知人のお爺さん・お婆さんが住んでいた家でした。地元なので、関東からのUターン移住といった形になりますね。話をくれた知人もたまに遊びにくるのですが、きれいになったと喜んでくれています」

――キャンプなどのアウトドアはもちろん、ピアノ、短歌なども嗜む趣味人であるわびざびさん。料理やDIYも見事な腕前ですが、田舎暮らしをはじめる前はどういったご職業をされていたのでしょうか?

「東北の雪国で育ち、関東で7年ほど工場などの設備保全を担う現場監督をやっていましたね。お酒が好きなので、コロナが流行るまでは飲み歩くことも多かったのですが、今ではめっきりお酒は山で楽しむようになりました」

――田舎暮らしをスタートさせて約半年。山や古民家で暮らすことの魅力や今後のプランについてお聞かせください。

「実際に暮らしはじめて、山は『なにもないけど、なんでもある』と日々感じています。また、森林浴の効果でナチュラルキラー細胞が活性化しているのか、身体の頑丈っぷりに拍車がかかったような気もします(笑)。今後については、古民家の屋根と水回りの修繕を業者さんにお任せし、内装など自分でできるところをDIYで直していこうかと。片付けを進めながら、畑で作物も作っていきたいと思っています」

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