俳優の佐々木蔵之介倉科カナ、イッセー尾形が27日、都内で行われたNHK BS時代劇『浮浪雲(はぐれぐも)』(2026年1月4日放送開始、全8回 毎週日曜 後6:45~後7:43 ※第1回は後7:00~7:43)の取材会に出席。イッセー尾形が本作への出演を決めた理由を明かした。


 本作への出演を決めた理由を聞かれると、尾形は「時代劇であること」ときっぱり。続けて「カツラ被ると好きなことができる。それが理由です」と胸を張った。一方、役作りについては「手探りです」とし、共演者の役での見た目に「こんなことやっていいんだって思って」と手がかりをもらったとし、「すぐメイクさんに眉毛を太くしてくださいって言って、この顔でいこっかとか。あやふやですよ」と苦笑い。「炎天下の中で…佐々木さんがいて、佐野さんがいて、一色(隆司)さんがいて、ものものしいスタッフがいて、やっていいのか?ってそんな感じです。やるしかないだろうって」と撮影にのぞんだとし、「シーンとしてるんですよ。おもしろかったって誰も言わない。だから未だに不安です私は」と吐露し笑いを誘った。

 尾形の言葉を受けて、佐々木が「イッセーさんの登場でガラッと空気変わったじゃないですか。嫉妬するくらい」と力を込めると、尾形は「本当?ありがとう」とにっこり。演出の一色隆司氏は「イッセーさん自由なんですよ。
いざ自分のキャラクターになると、どこに行くかわからない」、倉科は「隙を見せちゃいけない」と続け、尾形の“ムードメーカー”ぶりを明かした。

 本作は、ジョージ秋山氏による連載44年続いた漫画『浮浪雲』が原作。舞台は幕末の品川宿。女物の着物をまとい、額で髪を結う風変わりな男「浮浪雲」。ふわふわとつかみどころのない風体で日々を気ままに生きながらも、いつの間にか人々の運命を優しく動かしてゆく。笑いあり、涙ありの人間賛歌。

 物語はしっかり者の妻・かめと息子・新之助との家族模様を軸に進む。雲が営む問屋場「夢屋」では番頭・欲次郎ら個性豊かな面々が織りなす日常の騒動が絶えない。さらに清水次郎長、坂本龍馬、沖田総司ら歴史のうねりを生きる人物たちとの邂逅(かいこう)も次々と描かれる。

 佐々木は、問屋場「夢屋」の主人・浮浪雲を演じる。倉科は、雲の妻・かめを演じる。おおらかで愛嬌たっぷり。
雲を深い愛情で包み込み、尾形は、「夢屋」の番頭・欲二郎を演じる。

 ほかに、佐野元彦プロデューサー、演出・一色隆司氏が出席した。
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