『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(公開中)の韓国公開を記念した舞台あいさつが7日、韓国・ソウルにて行われ、虎杖悠仁役の榎木淳弥が登壇した。

 『呪術廻戦』は、ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、主人公の高校生・虎杖悠仁が、呪いをめぐる戦いの世界へと足を踏み入れるダークファンタジー。
2018年3月~24年9月にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画が原作で、コミックスは累計発行部数1億部を突破。

 テレビアニメ第1期が20年10月~21年3月に放送。21年12月には劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』が公開され、全世界興収265億円の大ヒットを記録。23年7月~12月にはテレビアニメ第2期が放送された。そして、シリーズ続編となる第3期『呪術廻戦 死滅回游 前編』が2026年1月より放送される。

 約700席規模のIMAXスクリーンを含めて、合計8回にわたって実施された今回の舞台あいさつ挨拶。1回あたり10分という短い時間にもかかわらず、3000人を超える『呪術廻戦』のファンが集結した。会場内には虎杖、宿儺などのコスプレに身を包んだファンも見受けられ、開始前から作品への尽きない熱気に包まれていた。

 いよいよ榎木が登壇すると、劇場内の盛り上がりが一気に最高潮に達し、さらなる大歓声と拍手に包まれた。榎木が、「アンニョンハセヨ(こんにちは)、虎杖悠仁の声を担当しました、榎木淳弥です!」とあいさつ挨拶をすると、客席からは「かっこいい!!」、「だいすきです!!」といった日本語と韓国語がまじりあった熱烈な歓声が上がり、会場は笑顔に包まれながら、和やかな雰囲気で舞台あいさつがスタートした。

 2年前にも『呪術廻戦』のイベント(AGF2023)で韓国に訪れたことのある榎木は、会場の熱気に応えるように、「また韓国に来れてうれしいです!韓国でも『呪術廻戦』がこんなに愛されていることが実感できて本当にうれしいですし、今日は皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思います!」と元気にあいさつ挨拶。客席はさらなる盛り上がりを見せた。


 韓国での劇場版公開日(12月3日)の直後に実施された今回の舞台あいさつ。上映前の舞台あいさつで注目ポイントを聞かれると、「ぜひ新キャラクターの直哉に注目してほしいです。日本では今回の劇場版が公開された後、彼のキャラクター性に圧倒されたファンの方がかなり多かったですが、韓国でも同じく直哉というキャラクターに魅力を感じる方が多いのか気になります。」と答え、今回の劇場版で新しく登場する直哉への期待感をにじませた。

 また、今回の劇場版で虎杖を演じるにあたって難しかったことについての聞く質問には、「劇場版の『渋谷事変』のパートでは真人に攻撃されるシーンが多いですが、苦しい感情を生み出すために、収録中に地面をけったりしながら挑みました」と収録の裏話を共有した。

 アフレコ現場でのエピソードを聞かれると、「五条悟役の中村悠一さんと、伏黒恵役の内田雄馬さんが、車がお好きで、アフレコ現場でも車の話をよくされていたのですが、私は免許すら持っていないので、ずっと2人の話聞きながら収録をしました。寂しかったです(笑)」と話し、笑いを誘った。

 続いて、虎杖の魅力について質問されると、「虎杖は仲間想いのキャラクターです。今回の劇場版でも、伏黒を傷つけまいとする姿や、釘崎の安否を心配する場面から、虎杖の魅力を感じ取っていただけると思います。ぜひ注目してご覧ください!」と、自身が担当する虎杖の魅力を会場のファンのみなさんに届けた。

 一般スクリーンだけではなく、IMAXのスクリーンでも実施された今回の舞台あいさつ。IMAXスクリーンならではの見どころを聞かれると、「IMAXはやはり音がきれいなので、虎杖の苦しさや悲しさがもっと鮮明に伝わると思います。虎杖のストーリーにもっともっと集中できる最高の環境だと思います!」と、IMAXならではの楽しみ方を語った。


 最後に、劇場版から繋がるテレビアニメ第3期「死滅回游 前編」の注目ポイントとしては、「死滅回游という、ゲームのような戦いが始まりますが、個人的にはルールがかなりおもしろいと感じたのでぜひ注目してほしいです。また、3期で虎杖は脹相と行動することが多いので、その2人の兄弟愛にも注目してほしいです。」と答えた榎木。客席では日本時間で2026年1月8日から始まるテレビアニメ第3期への期待に満ちた大きな歓声が沸き起こった。

 質問コーナーが終わり、舞台あいさつも終盤に差し掛けると、観客と写真撮影を実施。榎木の「ハナ、ドゥル、セッ(1、2、3)」という掛け声に合わせて、会場みんなで舞台あいさつの入場者プレゼントである「虎杖・宿儺の紙スローガン」を高く上げながら、特別な瞬間をカメラに収めた。

 最後に榎木から、会場に集まったファンへのメッセージとして、「韓国でもこんなに『呪術廻戦』を観に来てくれるファンの方が多くて、すごく感動しました。韓国は何度か来た事がありますが、また『呪術廻戦』のイベントで韓国の皆さんにお会いしたいです。カムサハムニダ(ありがとうございます)!」と届け、舞台あいさつは大盛り上がりのまま終了した。
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