『忠臣蔵』は、元禄時代(1702年)に実際に起こった仇討ちを題材に歌舞伎などで取り上げられて以来、何度もドラマ化、映画化、舞台化されてきた屈指の名作。
9月に行われた制作発表で、高橋は「(ドラマで)大岡越前守忠相たる私に、なぜ吉良上野介の役が来たのか何日も考えましたが、やらせていただくことに決めました。『忠臣蔵』は、吉良はどうやら1番面白そうだと。実は新説と言いますか、吉良側から見ると浅野内匠頭とか『こいつら何言っとんじゃ?』というようなできごとがある」と話していた。改めて高橋は「今まで描かれていない吉良上野介の姿が今回の『忠臣蔵』にはある。そこはぜひ観ていただきたい」と呼びかける。
けいこについて、藤原は「和気あいあい」と振り返っていた。高橋は「なにせ私は討たれるもんですから。藤原さんが『和気あいあい』とおっしゃっていましたが、私は全く和気あいあいしていない。『あいつを殺してやる』という話を大勢が言っているのを見てきました」とボヤく。続けて「それを本番で全て返してやります。
自身の中での吉良像についても言及。高橋は「政府高官。幕府と朝廷の間に入っている。生前は江戸と京都を100回、200回と行き来している。ものすごく尽力した。地元では愛されている」と人柄を語り「どこが悪いんじゃ、と。何をした、と。(『忠臣蔵』は)常識知らずの若者の話。僕は仇じゃない。辛抱足らん若者が勝手に切りつけてきた。しかも『死ね』と言ったのは将軍。
また、上川は縁の地である赤穂を訪れたエピソードを披露。「成功と無事」を祈願したという。すると高橋は「『成功と無事』とおっしゃられますけど、僕は殺されます」と苦笑い。高橋も縁の地をめぐったそうで「(上川は)マスコミの皆様を連れていかれたのがXで流れてきた。名古屋の吉良町、泉岳寺、両国のお屋敷の跡、東京にもある吉良家のお墓にも行きました!」と宣言。上川は天気に恵まれ、成功を予感したことを話したこともあり、高橋は「全部、天気がよかった。やっぱり吉良公は悪くないんだな、と思いました」と力強く語っていた。
さらに、立石俊樹(浅野内匠頭役/小林平八郎役)、藤岡真威人(堀部安兵衛役)、崎山つばさ(不破数右衛門役)、岐洲匠(片岡源五右衛門役)、石川凌雅(大高源吾役)、近藤頌利(清水一学役)、藤林泰也(大石主税役)、唐木俊輔(矢頭右衛門七役)、財木琢磨(寺坂吉右衛門役)、松田賢二(原惣右衛門役)、徳重聡(色部又四郎役)、珠城りょう(阿久里瑤泉院役/おかる役)といった個性豊かなキャストが出演する。
舞台『忠臣蔵』は、あす12日から明治座で。2026年1月から名古屋、高知、富山、大阪、新潟(長岡)全国6ヶ所で上演される。

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