爆笑問題『タイタンライブ』30周年にしみじみ　太田光「放浪記みたい」、田中裕二「まっとうな人間にさせてくれている」

　お笑いコンビ・爆笑問題が12日、東京・銀座の時事通信ホールで行われた『タイタンライブ』12月公演に出演。流行語大賞をベースに、高市早苗総理ネタ、麻辣湯など多彩なネタを漫才に盛り込み笑いを誘った。

　公演後には、2026年2月6日・7日にLINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）にて、2日間のスペシャル公演『TITAN LIVE 30周年記念公演～タイタンシネマライブも100回記念！～』にまつわる記者会見を実施。一部出演者が発表となり、2月6日に「エレキコミック」「流れ星☆」「バイきんぐ」「スペシャルゲスト」、7日に「東京03」「ラブレターズ」「錦鯉」「松村邦洋」「パックンマックン」「パペットマペット」「BOOMER&プリンプリン」がゲストであることが発表された。

　改めて『タイタンライブ』への思いついて向けられた太田光は「人生の半分やっている。『放浪記』みたいなもんだな。（松村邦洋の森光子ものまねをまねて）『あら、そう…』」とニヤリ。田中裕二も「これまで出てくれたゲストの方とか見ていたら…。ココリコとか、DonDokoDonとか出ていたり。超大物として、たけしさん、談志師匠も」としみじみと語っていった。

　一方、ウエストランドの河本太が「やっぱり、ネタは我々の魂ですから（笑）！」と豪語すると、井口浩之がすかさず「お前は1ミリも携わってないから！」と強烈なツッコミ。河本はひょうひょうと「M-1チャンピオンですからね、我々」と語っていったが、太田光代社長も会見場にいることを踏まえて、太田から「コイツ、さっき酒飲んでましたよ」とからかわれると、すぐさま「飲んでませんから！」と訂正していた。

　タイタンライブを30年続けてきたことで得たものとして、太田は「最初は、我々と…2組くらいで始めたんですけど。30年経つと、これだけ…」と会見に同席しているタイタン芸人たちを見渡しコメント。「M-1チャンピオン、M-1の敗者復活出るようなのもいるし、童貞もいるし（笑）。我々が得たといっていいかわからないけど、幅が広がったというのは一番大きいんじゃないかな」とかみしめるように口にした。

　2ヶ月に1回は必ず新ネタ漫才を作るという環境に、太田は「若手の頃から、タイタン作る前っていうのは、本当に仕事がなかったので。2ヶ月1回の漫才だけが唯一の仕事だったから。もう、そういう体になっちゃっているんだよね。こんなにやるつもりもなかったんだけど。苦しいとか、麻痺しちゃっているかもしれないですね。それが当たり前のリズムに」と話す一幕も。

　田中が得たものを話そうする前に、太田が「コイツは得たものは何もない（笑）！失ってばっかり」とチクリ。これを受けて、田中が「基本的に、僕あんまりネタやりたくないんですね。ダメな人間なんで（笑）。（タイタンライブがあることで）まっとうな人間にさせてくれている」とらしさあふれるコメントで沸かせた。

　『M-1グランプリ』では、ネコニスズが敗者復活に挑むが、太田が「絶対に一番になると思わないと落ちますから。一番ウケるという気持ちで」とやさしくアドバイスする一方、田中は「応援するよ、本当に。興味あるある。準決勝の時も、若手芸人が見ていた。赤ちゃんで『M-1』取ったらとんでもないこと」と対照的なコメントでエールを送った。

　「来年やりたいこと」との話題では、田中は「プライベートでは、毎年草野球をやるんですけど、今年1月に60になって初めてマウンドにあがったら（肩が上がらず）ピッチャーできなくなった、ものすごくショック。来年1月、1回でもマウンドを守りたい（笑）。仕事では『ウイニング競馬』で、今年は間違って勝った馬券で大当たりしたんですけど、来年は番組で払い戻し100万円以上」と意気込み。

　太田は「（仕事面では）ずっと言っていることですけど。フジテレビでバラエティーを作りたい。プライベートは…社長と世界一周、船の旅ですね（笑）」と光代社長の顔色をうかがっていた。

　12月公演にはそのほか、ウエストランド、キュウ、ネコニスズ、シティホテル3号室、脳みそ夫、まんじゅう大帝国、春とヒコーキ、須藤ジム、バターヤング、ゲストに青色1号、ひつじねいり、ヤーレンズ、ファイヤーサンダー、ラバーガール、BOOMER＆プリンプリンも出演した。