『世界の果てに、○○置いてきた』シリーズ(通称・せかはて)は、著名人を世界の果てに置き去りにし、そこから垣間見える現地のリアルな様子や旅での触れ合いを通して、「人はなぜ旅をするのか?」「“人生”という旅の目的は?」という考えに迫るドキュメンタリーバラエティ。
これまで放送した2シリーズでは、実業家の西村博之(以下、ひろゆき)と俳優の東出昌大がアフリカ横断、南米横断に挑戦してきた。シリーズ第3弾となる『世界の果てに、くるま置いてきた』では、ほぼ“人生初海外”となるお笑いコンビ・令和ロマンのくるまが、移動手段はローカル路線バスやヒッチハイクなどの基本陸路のみというルールの中、南アジア縦断を目指す。
インドからブータンに向かうバスの車内では、ひろゆきと芸能界の裏側について語り合う場面も。ひろゆきが「めちゃくちゃ面白いコメディに関わる人は、メンタルが病んでしまう法則があるんじゃないかって気がしてて」と話題を振ると、くるまは「ピン芸人ってめっちゃ変な人とか闇落ちする人多いんですよ」「普段めちゃくちゃしゃべんない人とか」と語る。
そして、くるまは「コメディって同じアクターの中でも1番オンオフがない職業」と分析。「ずっとオンを強いられたりする」とし、「芸人とか街中で『くるまさんだ』ってなるから『明るくなれ』って感じじゃないですか。それによって自己が分裂したり見失ったりする人が多い。わかんなくなっちゃうんです」と解説した。「ハイテンションキャラで売っちゃったから、ハイテンションでいなきゃいけない自分と本当の自分があって。『どっちが本当の俺だ』みたいな感じで病む」と、芸能人が陥りがちなアイデンティティの危機について明かした。
また、くるまは「“笑われる”って健康に良くないらしいんですよ」「漫才とかM-1とかで権威づいてくると“笑わせてる”と思えるけど、テレビとかドッキリで落とし穴かかるとか、どんだけ『これが俺の仕事だ』と思っても、人間の本能的に、陥れられてるし、やっぱ体に良くはない。

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