江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽や喜多川歌麿らを世に送り出し、“江戸のメディア王”と呼ばれた蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描いた本作。脚本は『おんな城主 直虎』(2017年)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手がけた。
会場には応募総数約2万8600人の中から抽選で選ばれた約900人が来場し、当選倍率は約34倍。上映後に登場した横浜は「無事に最終回を迎えられて、感謝の気持ちが大きい。『べらぼう』を愛してくれた皆さん、キャスト、スタッフに支えられた」と万感の表情。「おつかれ山でした」「一年間、蔦重の生きざまを見届けてくれて、ありがた山です」と劇中の言葉遊びを交え、深々と一礼した。
演じた蔦重については「志の部分など理解できるところが多く、人間味あふれる魅力的な人物。学ぶことだらけだった」と振り返り、「来年はプロデューサー業にも挑戦したいと考えている中で、蔦重は本当にすごいプロデューサー。吸収できるものが多かった」と語った。
最終回では病に伏し衰弱していく蔦重の姿も描かれ、横浜は役作りのため約5キロ減量していたという。高橋は「目の下にクマもあって心配したが、メークと本人の努力だった。炭酸飲料もタンメンもやめていた」と証言。
トークでは撮影の思い出話にも花が咲き、中村は第33話の踊りの場面を引き合いに出し、横浜の所作を絶賛。高橋から「今後も時代劇をやってほしい」と声をかけられると、横浜は「次は刀を振りたい。合戦のある大河や時代劇にも挑戦したい」と意欲を見せた。
最後は横浜の掛け声で一本締め。約1年半にわたり蔦重を生き抜いた座長を、会場は再び大きな拍手で包み込んだ。

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