テレビアニメ『薬屋のひとりごと』第2期Blu-ray発売記念イベントが14日、都内で行われ、猫猫役の悠木碧、壬氏役の大塚剛央が登壇。第1期&第2期のベストシーンを振り返り、悠木が猫猫と壬氏の関係性について語った。

 悠木は、第48話の猫猫に「傷一つで価値がなくなるような男か?」と聞く壬氏をセレクトし、「ここに詰まっている、2人の関係がってすごい思ったんですよね」とにっこり。容姿が完璧だからこそ“器”として扱われてきた壬氏のコンプレックスを「ずば抜けて長所がある人はマイノリティーだからこそ理解されない苦しみがある」と分析。

 続けて「その対極にいるごく平凡な彼女に、でも実は非凡である彼女に、それを認めてもらうっていうストーリーもいいし、そこに対して“傷が入ったほうが男前じゃないか”ってなる猫猫が見た目を見てなかったから壬氏も惹かれたっていうのが詰まってて、ようやくほんのちょっとだけ恋愛が始まったかもしれない」と声を弾ませた。また「そこもまた人の重なりですよねっていうあたたかい部分が描かれていたりとか、すごく印象的なシーン」と語った。

 大塚は、壬氏について「政治とか特別、何か突出しているものがないっていう自己評価もあって、そのなかで覚悟を決めて禁軍として来てみたものの、子翠との1件があったりとかで、自分の無力感とか置かれている立場に思うところがすごくたくさんあって」と語り、「その中で猫猫に問いかけるシーンっていうのは、描かれ方としてはすごくドラマチックだったわけじゃないかもしれないですけど、ものすごく大事なシーンだなと個人的に思いますね」と振り返った。

 さらに悠木は「なんならちょっと泥臭いんだけど、この2人って、だからベストパートナーなんだなっていうのがすごい詰まっていていいですよね」と笑顔で語った。

 本作は、毒と薬に異常な執着を持つ薬屋の娘・猫猫と、謎多き美形の宦官・壬氏が、宮中で次々と巻き起こる難事件に挑んでいく“謎解きエンターテインメント”。原作は日向夏氏、イラストはしのとうこ氏が担当している。7月4日にテレビアニメ第2期最終回の放送を終え、第3期が2026年10月と2027年4月の分割2クール、2026年12月には劇場版が公開されることが決定している。

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