『絶対零度』は、2010年からスタートした人気作品で、今作はシリーズ誕生15年のシーズン5にあたる新章。新たな犯罪に挑む姿を新キャストによって描き、新シリーズの舞台は「情報犯罪特命対策室」(通称:DICT<ディクト>)。高度な情報技術を悪用し、国民の生命と財産を脅かす「情報犯罪」の犯人たちを追う捜査機関で、匿名・流動型犯罪(通称・トクリュウ)に代表される「特殊詐欺」や「サイバーテロ」など、私たちの身近な生活から国家の安全を脅かす大規模な犯罪まで、数々の情報犯罪に立ち向かう。
■最終話あらすじ
連続殺人事件で逮捕された野村翔(北代高士)の供述から、すべての犯行が久慈幹二(池内万作)の指示によるものと判明。一連のサイバーテロの背後に久慈がいるとみてDICTは捜査を進める。清水紗枝(黒島結菜)は、桐谷杏子(板谷由夏)の娘・カナ(白本彩奈)誘拐事件での脅迫電話の発信源を特定。声の主が久慈で、都内にいることを突き止めた。
しかし、名前も顔も判明している久慈の足取りがつかめず、山内徹(横山裕)、南方睦郎(一ノ瀬颯)、掛川啓(金田哲)らは不安を募らせる。二宮奈美(沢口靖子)は「どんな人間も情報を完全には消せない。必ず私たちで見つけよう」と鼓舞する。奈美は首相官邸で杏子に状況を報告。杏子はカナが拘束されているとみられる“レンガラ民主共和国”に対し協力を要請していたが、返答は得られていない。
そんな折、杏子に誘拐犯から連絡が。犯人は、2日後にタイで開かれる首脳会談で“日本からレンガラへの50兆円の無償援助”を発表するよう要求、「言及しなければ娘を殺す」と脅迫。軍事独裁政権のレンガラへの援助は、日本が国際社会から孤立することを意味していた。首脳会談までに久慈を捕まえ、カナを救出するしか道はない中、DICTが総力戦で動き出す。

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