本作は、山本周五郎賞、JRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏の同名小説(新潮文庫刊)を実写ドラマ化。競馬の世界を舞台に、人間と競走馬が20年にわたり紡いできた夢と絆を描く壮大な物語で、映像化にあたってはJRAが全面協力。実際の競馬場で撮影された迫力あるレースシーンも大きな見どころとなっていた。
最終回では、失明という絶望の淵から奇跡的な復活を遂げたロイヤルファミリーが、悲願の有馬記念出走を目指す。栗須(妻夫木)と耕一(目黒蓮)が夢見続けてきた舞台に立つためには、重賞レースでの勝利という厳しい条件が課されていたが、G1・ジャパンカップを制し、有馬記念への切符をつかみ取る。
一方、展之(中川大志)が所有する無敗の三冠馬ソーパーフェクトが“時代の覇者”として君臨。さらに、父・椎名(沢村一樹)が所有する古豪レインボーキャンプ、そしてもう1頭の所有馬ビッグホープも加わり、まさにドリームマッチが実現する。
レース終盤は、ロイヤルホープの血を引き、耕造(佐藤浩市)の意志を継いだロイヤルファミリーとビッグホープによる一騎打ちに。結果は写真判定の末、ビッグホープが僅差で勝利し、ロイヤルファミリーは有馬記念2着に敗れた。掲げてきた「5歳での有馬記念制覇」という目標は叶わなかったが、レース後、椎名が栗須に「社長の馬に有馬を獲らせるという約束があった」と静かに語り、2人が固く握手を交わす場面が、長く張り巡らされてきた伏線の回収として胸を打った。
とりわけ注目を集めたのが、第7話で椎名が耕造の病室を訪れ、封筒を手渡した場面の真相。最終回でその裏側が明かされ、椎名が「社長と私で最強の馬を作りませんか」と将来を見据えた約束を交わしていたことが判明し、物語にさらなる深みを与えた。
さらに、エンディングでは“後日談”としてロイヤルファミリーの戦歴が描かれる。引退を撤回して現役続行を決断すると、大阪杯、天皇賞・春を制覇。日本馬未踏の凱旋門賞まで制し、ラストランとなった2026年の有馬記念で有終の美を飾るという衝撃の展開が明かされた。
このラストに、ネット上では「エンドロール中にめっちゃ重要事実が発覚してるじゃん!w」「マジ!?凱旋門賞勝ってる!?」「ファミリー、歴史的名馬になってる」「無双してて草」「考察を超えた神展開」「想像以上で大号泣」「鳥肌が止まらない」といった驚きと感動の声が相次ぎ、20年にわたる壮大な物語は、大きな余韻とともに幕を下ろした。

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