世界的メガヒットを記録し、社会現象を巻き起こしてきたNetflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。その最終章となるシーズン5について、熱狂的ファンを公言するアーティストの.ENDRECHERI. 堂本剛が、ショーランナーのダファー兄弟(マット・ダファー&ロス・ダファー)にインタビューを行った特別映像が解禁された。

 映像では、本作への“いきすぎた愛”を示す堂本が、クリエイター同士の視点からダファー兄弟に鋭く迫っていく。最終章での展開について尋ねると、マットは「結末のシーンはずっと思い描いていたもので、7年ほどあたためました。道しるべがあったおかげでブレなかったんです。シーズン5の内容は当初の予定とは違いますが、最後20分間は思い描いていた通りです」と、ラストへの強い思いを語った。

 拍手とともに驚きの声を上げた堂本は、「思い描いていても物作りでは、その通りにできないことの方が多いと思いますが、『これだ!』という結末が揺るがなかったということですよね」と感想を述べると、ロスは「作品の人気が出るにつれていろんな意見を耳にし、周囲からの期待も感じました。でも、ある段階で全てを遮断し、信頼できる仲間との空間に身を置く。そうすることで信念を貫けます」と返した。堂本はその言葉に深くうなずき、「思い描いた結末が揺るがなかったというのは、本当にすごいこと」とクリエイターならではの共感を示した。

 自身の創作活動では、“始まり”と“終わり”をテーマにメッセージングを組み立てることが多いという堂本。そのアプローチ法を聞いたマットは、「僕らのやり方も似ています。最終シーズンでは、終わりから描き始めました。最後を固めてから最初に戻って物語を展開していったんです」と共感を示すと、ロスが「最も重視したのは、物語をどう着地させるかです」と続けた。

 「それはシーズン1でも同じで、そこから積み上げていき方向性が見えると、新たな可能性が生まれます。最初と最後が決まれば中間部分は自由に創作できて、その間の物語が(結末へと自然に)導いてくれます。シリーズだからこそ物語に変化を加え、登場人物に方向性を委ねられました」と制作秘話を打ち明けた。

 さらに、お風呂に入っている際にインスピレーションが湧くという堂本に対して、ロスとマットはそれぞれ、「僕らは散歩が好きです。本作の核となるアイデアは、近所を散歩中にひらめきました。動いている時やシャワー中、運転中など脳が“無の領域”に入るとアイデアが生まれます」、「それと脚本を書くときは音楽が欠かせません。2人とも音楽をかけます。主に歌詞のないインスト曲です。そのときの気分に合わせて」と、創作現場の裏側を垣間見せた。

 そして、堂本から「友人と今後のストーリー展開を想像するだけでちょっと泣けてきちゃうくらいこの作品に感情移入しちゃってるんで、『最終話が見られないかも』ってずっと本気で思っているんですけど、最終話を見る方法だけ教えてもらっていいですか?」と茶目っ気のある相談をすると、ダファー兄弟はこう答えた。

 「ウソじゃなく感情を揺さぶられる内容です。書くのも撮るのもつらかった。ともに作品を作った10年は、子役にとっては人生の半分です。家族同然なので別れはつらかったです。撮影の最終日にどの役者も最後のシーンを撮影していましたが、毎回感情が込み上げて皆泣いていました。作品とともに成長してきたファンなら、最終話は悲しいはずなのでティッシュの用意をしてください。話すだけで泣けてくるなんて心配です」(マット)

 長年作品とともに歩んできたキャストと制作陣の思いが詰まった最終話であることを強調した2人。インタビューの後半では、日本カルチャーの話題に。堂本から「好きな日本料理は?」と質問され、マットが「寿司です!ダントツです」と勢いよく返答。その回答にロスもすかさず同意すると、堂本は「時間があったら、めっちゃ食べてほしいお寿司があるので、お店だけ教えときましょうか?」と提案。2人は「ぜひとも!」も満面の笑みを浮かべた。

 「日本のファンの方々にメッセージをいただきたい」という堂本からの要望にロスは、「日本の文化はこの作品に大きく影響していて欠かせない要素です。今回来日して実感したことは、日本に多くのファンがいたことです。本当に光栄に感じるし、夢みたいだけど完璧です。最終シーズンを楽しんで。結末で泣きすぎないで」と、コメント。

 マットも「僕からも(このシリーズを)観てくれた皆さんに心から感謝します。ロスが言うように、日本から最も影響を受けました。(本作は)80年代のアメリカの文化と日本のポップカルチャーが作った作品です。(僕にとって)日本のビデオゲームやアニメ、漫画は人生の一部で、この作品のDNAに組み込まれています」とメッセージを送った。

 本シリーズは、1980年代の小さな町ホーキンスに突然出現した<裏側の世界>という“異世界の脅威”に、オタク気質な少年少女とその家族や仲間が力を合わせて立ち向かう、ミステリー・アドベンチャー&青春物語。

 Netflixによると、11月27日より配信開始となったシーズン5のVOL1(第1~4話)は開始からわずか5日間で視聴回数5960万回を記録。英語シリーズとしてNetflix史上最高の初週視聴数を達成し、世界的な熱狂を集めている。VOL2(第5~7話)は12月26日、フィナーレとなる第8話は2026年1月1日に配信予定。

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