世界5階級制覇を成し遂げた“伝説の王者”ノニト・ドネア(フィリピン)が17日、東京・両国国技館で開催された『U-NEXT BOXING.4』に登場。WBA世界バンタム級正規王者・堤聖也(角海老宝石)との激闘の末、2-1の判定で惜敗した。

 試合後、バンテージを巻いた姿で会見に臨んだドネアは、「お互いにすべてを出し切った。本当にタフな試合だった。堤におめでとうと言いたい」と、新王者を称えた。

 試合中には堤へ左ストレートを何度も打ち込んだが、「完璧なパンチを当てた感覚があった」と振り返る一方で、その代償として4本の指に血豆ができるほど拳を痛めたという。それでも「堤は倒れなかった。彼のタフさは本物だ」と、相手の粘り強さに敬意を表した。

 今後について問われると、「自分たちは素晴らしい試合を見せることができた。心の底からボクシングを楽しめたし、あの高揚感は簡単に味わえるものではない」と充実感を口にしつつ、「今はただ、少しリラックスしたい」と静かに語った。

編集部おすすめ