12月31日開催の『Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り』(さいたまスーパーアリーナ)で行われるフェザー級タイトルマッチで、挑戦者の朝倉未来と対戦する王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフが23日、都内で自身初となるファンイベント『師走の犬鷲祭り」を開催した。圧倒的な強さを誇るキルギス人王者は、定員を大きく超える応募から当選した幸運な約100人のファンとの交流を笑顔で楽しんだ。

 シェイドゥラエフは昨年6月にRIZINに参戦すると、圧倒的な強さでKO勝利を量産し、今年5月の『RIZIN男祭り』でクレベル・コイケを1ラウンドで下してフェザー級のベルトを奪取。9月の『RIZIN.51』の初防衛戦でもビクター・コレスニックを秒殺KOし、王者としての風格も漂わせている。

 かねてから日本のファンの応援に感謝し、ファンイベントを熱望していたところ、朝倉未来との防衛戦の8日前についに実現。冒頭で司会の鈴木芳彦アナが「シェイドゥラエフ選手を好きになったきっかけ」を観客に尋ねると、女性ファンは「笑顔がかわいいから」、男性ファンは「PRIDE時代のヒョードルを彷彿とさせる圧倒的な強さ」と答えた。

 シェイドゥラエフの登場前には、マッチメーカーのチャーリー柏木氏によるRIZIN参戦の経緯やシェイドゥラエフの人柄などエピソードが語られ、ここでしか聞けないトークにファンも深く耳を傾けた。さらに、外国人ファイターとの契約などマッチメーカーならではの秘話も語られた。

 そして、ファンからの大きな拍手に迎えられて入場したシェイドゥラエフは「日本のファンの皆さんと交流したかったので、今日はたくさんのファンの皆さんとお会いできてうれしいです。ちょっと緊張しています」と笑顔であいさつ。

 大みそかの朝倉未来戦に向けて「相手の試合数は自分より多いですし、日本でとても人気の選手ですが自分なりに準備してきたのでその結果を大みそかに見せます」と意気込み。さらに「この試合を早期フィニッシュして、来年は二階級を目指したい」とライト級のタイトルにも意欲を見せた。

 最後はファンイベントおなじみの豪華賞品をかけたじゃんけん大会を開催。シェイドゥラエフ自らが「じゃんけんポン!」と掛け声をかけてファン100人とバトルし、勝ち残ったファンはサイン入りポスターやグッズ、さらにはシェイドゥラエフの貴重な私物をゲットし、大喜びした。

 キャリア15戦で15フィニッシュ勝利というパーフェクトレコードで、まだそのポテンシャルのすべてを見せていないシェイドゥラエフ。RIZINの10周年を締めくくる大会で対峙するのは、先日の『RIZIN AWARD』でMVPを獲得した朝倉未来。果たしてどんな結末を迎えて、RIZINの11年目はスタートするのか。

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