俳優の浜辺美波が21日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜ノースで開催された「お城EXPO2025」のトークステージに登壇。来年(2026年)1月4日に放送開始となるNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』について語り、会場を盛り上げた。


 浜辺は、豊臣秀吉の正室・寧々(ねね)役に起用され、本作が大河ドラマ初出演となる。この日は、奈良県と滋賀県長浜市にゆかりのある城をテーマにトークを展開。大和郡山城、宇陀松山城、高取城、信貴山城といった奈良県内の城が紹介されると、浜辺は興味津々の様子で耳を傾けた。

 信貴山にある「開運バンジー」というスリル満点のバンジージャンプスポットに話題が及ぶと、「ただ登るだけじゃなくて、運が開けるならぜひ試してみたいです」と語り、会場の笑いを誘う一幕もあった。

 また、滋賀県長浜市の長浜城については、秀吉が初めて築いた城であり、寧々も家族とともに暮らしながら秀吉の天下統一を支えた重要な時期を過ごした場所であることが紹介された。現在は「長浜城歴史博物館」として再興されていることにも触れられた。

 大河ドラマの撮影について聞かれると、「監督とたくさん話し合いながら作り上げています。意外だったのは、“キャッキャしている寧々をやってほしい”と言われたこと。自分でも新しい一面だなと感じていますが、楽しんでいただけたら」とコメントした。

 さらに、主人公・豊臣秀長役の仲野太賀と、兄・秀吉役の池松壮亮については、「最高の兄弟。2人だからこそ天下を取れたんだろうなと思います。そんな兄弟をずっと見ていたくなる作品です」と語り、『豊臣兄弟!』の魅力を熱くアピールした。


 加えて、「台本を読むのが本当に楽しい」とも話し、「発見がたくさんあって、これから物語がどう展開していくのか、私自身もとても楽しみです。一緒に成長していきたい」と期待をにじませた。

 イベントの最後には、「歴史やお城を知ることで、ドラマもさらに楽しめると思います。新年はぜひテレビの前で『豊臣兄弟!』を見届けていただけたらうれしいです」と呼びかけ、会場は温かい拍手に包まれた。

 「お城EXPO」は2016年から毎年12月に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催されている、日本最大級のお城の祭典。城郭文化の振興と発展、そしてお城好き同士の交流を目的にスタートし、日本全国から「お城」と「お城のスペシャリスト」、そして多くの城ファンが集結するイベントとして高い支持を集めている。

 10回目を迎えた本年度も、お城を有する自治体や、お城グッズを販売する企業・団体が多数出展。城にまつわる多彩な展示のほか、研究者や専門家によるトークショー、講演などが行われ、20日・21日の2日間、多くの来場者でにぎわった。

 なお、浜辺は1月24日に開催される「プレミアム豊臣トーク」への出演も予定されている。同イベントは、滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」(東京・日本橋)と北近江豊臣博覧会実行委員会が主催し、両会場をネットでつないでクロストークを行う。東京・日本橋会場には浜辺が、滋賀・長浜会場には同作で石川数正役を務める迫田孝也が登壇。東京会場の模様はライブ中継も予定されている。
イベント参加者も募集中で、12月31日までインターネットによる事前申し込みを受け付けている。
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