本作は、妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザーで、遺品整理人の鳥飼樹(草なぎ)が、遺品整理会社の仲間たちと共に、ときに孤独死した人の特殊清掃や遺品整理から、依頼主と直接向き合う生前整理まで、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく、心温まるヒューマンドラマ。遺品に隠された真実を知った登場人物たちは、思わず心を揺さぶられる。また、感動的な人間ドラマの裏では、せつない大人の恋も描かれ、先の展開が気になるオリジナルストーリーとなっている。
草なぎとの共演を振り返り「私からすると、学生の頃から剛さんってほんとに大スターで、そんな方の相手役を担わせていただくということで、すごく緊張はしてたんですけど、すごくおおらかで包みこんでくれる優しさと包容力のある方なので、私だけじゃなくて、他のキャストの方みんなに緊張感を与えないような現場作りをしてくださった」と語った。
「剛さんは毎日温かさをくださる方だったので、私はすごくラッキーな相手役というか巡り合わせていただいたなという感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で話した。
■最終話あらすじ
彩芽(月城かなと)のリークによって関係が表沙汰になってしまった樹と真琴。しかも、それぞれが集団訴訟の原告側と被告側の人間とあって、マスコミは2人の関係を禁断の愛だと騒ぎ立てる。騒動のせいで陸は学校へ行けなくなり、『Heaven’s messenger』にも次々とキャンセルの電話が。対応に追われる仲間の姿を目の当たりにした樹は、申し訳なさでいっぱいになる。さらに悪い知らせは続き、波多野(古川雄大)の話では、裁判で『御厨ホームズ』の実態を証言するはずだった壮太(矢野聖人)が、やはり証言はできないと考えを翻してしまったという。樹が真意を聞きに行くと、壮太は彩芽に呼び出されたことを明かし、情報が御厨側に漏れている可能性を示唆する。
一方、真琴も騒動の影響で進めていた新作絵本が頓挫してしまい、ほとぼりが冷めるまで、かつて両親が暮らした下田の家に避難することに。
シングルファーザーとして生きる一方で、遺品整理人としてさまざまな事情を抱える家族に寄り添ってきた樹。真琴と出会い、ささやかな幸せを感じるようになった矢先に、長年にわたって死者の尊厳を踏みにじってきた巨大企業と対峙(たいじ)することに。周囲を巻き込む大騒動の結末。また、切なくも温かな大人の恋”の行方は。

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