息子のユニクロフリースを、 “ちょこっと”リメイクで「世界でたったひとつの服」に変身させた洋裁ガチ勢ママ。そのアイデアに、「素敵なアレンジで感動しました」「これなら私でもできそう!」「UNIQLOがママブランドになるのほんと素敵…」など称賛の声が寄せられている。
投稿者の「縫いログ」さん(@do_me26)に話を聞いた。

■同じ悩みを抱える人たちが再現できるように…手縫いだけで出来るリメイクを考案

――投稿「ユニクロフリースにちょこっとプラス」に、こまれまで200万回再生を超える反響が寄せられています。まずは、リメイクの背景についてうかがえますか?

「私はユニクロの高品質なお洋服が大好きで子どもにもよく着せるのですが、公園に行くと同じ服の子をちらほら見かけるんですよね(笑)。外で脱いでその辺に置いてしまったりもするので、息子がパッと見で自分の物だと分かるように少し手を加えてみました。このほうが服にも愛着が湧くかな…と思ったんです」

――既製品のフリースジャケットが、ちょっとした手間であんなにも素敵になるなんて驚きでした。制作の際にこだわったポイントはありますか?

「愛着を持ってもらえるように、長男の意見を取り入れながら作るのが楽しかったですね。大人が想定していたものとは違うものを選ぶこともあって、私も新たな発見がありました」

――アレンジのコツ、注意点などもあれば教えてください。

「襟につけるリボンとワッペンタグの色を統一すると、まとまりある仕上がりになると思います! このアレンジは、同じ悩みを抱えた方が真似しやすいよう、全て手縫いで仕上げられるようにしているので、ぜひ挑戦してみて欲しいと思います」

――洋裁ガチ勢のママ。これまで作られたアイテムの中で、息子さんが最も気に入っているものはなんでしょうか?

「息子に聞いてみたところ、小学校の入学式に作ってあげたスーツのセットアップだそうで、『かっこよかったし、クオリティが高かった!』と言ってくれました。息子の希望を取り入れて青のチェック柄にしたのですが、柄合わせがかなり大変だったので、息子の記憶に残ってくれていてとても嬉しいです」

――投稿で拝見しましたが、青の総チェック柄がとてもおしゃれでした!

「母として気に入っているのは、夫のブルゾンをリメイクしたものですね。子ども服にしたら絶対かわいいだろうな~とずっと狙っていて、あまり着なくなったところをすかさずもらいました(笑)。お気に入りとして取ってあるので、次男に着せるのも楽しみです」

■「縫い物仲間が増えるような、コミュニケーションの場も作っていきたい」

――InstagramやYouTubeでは、洋裁の部分縫い解説やかばん・小物の作り方、洋服リメイクなどを発信されています。
活動を通じて伝えていきたい想いはなんでしょうか?

「『布や服はもっと長く楽しめる』ということです。私自身、小さな頃からお下がりや家にあるもので、何かを作ったり直したりしていた経験が、今のものづくりの原点になっていると思います。布や服をすぐ捨てずに『こうしたらまだ着られるよ』『こういう使い道もあるよ』と可能性を提示することで、視聴者さんが何かに挑戦してみるきっかけになったら嬉しいです」

――今後の展望についてもお聞かせください。

「縫い物って一人で黙々と進めるイメージが強いですが、誰かと『これ作ったよ』『ここが難しかったよ』と共有することで、もっと楽しくなると思うんです。なので、縫い物仲間が増えるようなコミュニケーションの場を作っていけたらと。小物作りやリメイクは、イチから洋服を作るよりとっつきやすいと思うので、それをきっかけに縫い物仲間が増えたらいいなと思っています」

――今回のような“ちょこっとリメイク”は、初挑戦にもぴったりですね。

「そうですね。なにより、見てくださった方から『わかりやすかった』という感想をいただけるのが一番嬉しいので、これからもわかりやすく伝えることを第一に、動画制作やブログ執筆をしていきたいです。対面でのワークショップを開催してみたり、情報を電子書籍にまとめてみたり…そんな風に自分自身の表現の幅も広げていけたらいいなと思っています」
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