アカデミー賞作品賞にノミネートされた映画『パスト ライブス/再会』(2024年)が世界を魅了したセリーヌ・ソン監督の最新作『Materialists(原題)』が、『マテリアリスト 結婚の条件』の邦題で、2026年初夏より公開される。製作は、数々の話題作を世に送り出してきたA24が手がける。


 物語の舞台は、最先端の街・ニューヨーク。理想や条件を数値化し、最適なパートナーをマッチングさせる結婚相談所が注目を集める現代の婚活市場を背景に、凄腕で大人気のマッチメーカーが、結婚相手として最高なリッチで優しい彼と、大好きだった売れない俳優の元恋人との間で揺れる姿を描く。

 監督・脚本を務めるセリーヌ・ソンが、“完璧なラブストーリー”と称賛を浴びた『パスト ライブス/再会』に続いて手がけるロマンティック・ラブストーリー。 全編35ミリフィルムで撮影された美しい映像と、洗練されたファッションも注目を集めた。

 主演は、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズで世界的スターとなったダコタ・ジョンソンを迎え、共演に『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エヴァンス、『エディントンへようこそ』のペドロ・パスカルと、ハリウッド屈指の豪華キャストが名を連ねる。

 今年6月に全米で公開された本作は、初週第3位のヒットを記録。世界各国でも公開され世界興行収入では、アカデミー賞作品賞受賞作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(23年)、初週全米1位の大ヒット作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(23年)に続くA24製作作品歴代3位の成績を記録している。

 ダコタ・ジョンソンが演じるのは、NYの結婚相談所でマッチメーカーとして働くルーシー。彼女はクライアントの高い理想や細かい条件をマッチングさせる婚活のプロだ。しかし、彼女自身は“恋愛”を感情だけでなく“資産価値”でも冷静に判断するマテリアリスト(=物質主義者)、仕事一筋で独身を貫いている。

 そんなルーシーの前に現れるのが、リッチで優しい投資家ハリー(ペドロ・パスカル)と、かつて愛し合いながらも別れた、夢を追い続ける売れない俳優の元恋人ジョン(クリス・エヴァンス)。理想と現実の狭間で揺れる三角関係が、軽やかでありながらも鋭い視点で描かれていく。


 婚活のプロであるマッチメーカー・ルーシーが導き出す“結婚の条件”とは何なのか。そして彼女が選ぶ、意外な人生の答えとは――。
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