天海が叩き上げの取調官・真壁有希子を演じる本作は、可視化設備の整った特別取調室を舞台に、取調官たちが凶悪犯と心理戦を繰り広げるヒューマンドラマ。2014年1月の初回放送以来、連続ドラマ4作とスペシャル2作の全39話で平均視聴率13.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録する人気を誇ってきた。18日に最終回を迎えた第5シーズン、そして劇場版『緊急取調室 THE FINAL』をもって12年の歴史に幕を下ろす。
2023年6月16日に公開予定だった劇場版『緊急取調室 THE FINAL』は、完成を迎えていたが、同作で内閣総理大臣を演じていた歌舞伎俳優・市川猿之助をめぐる問題で公開延期に。そこから映画の再撮影、さらに連続ドラマのファイナルシーズンを終え、2年半越しについに公開初日を迎えた。
天海の「面白くなってきたじゃない!」というせりふとともに、『キントリ』おなじみのメンバーである田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雅、でんでん、小日向文世に加え、劇場版で内閣総理大臣を演じた石丸幹二、総理を襲う謎の暴漢を演じた佐々木蔵之介、本作でメガホンを取った常廣丈太監督が客席を通ってステージに登壇。ファンからは惜しみない拍手で迎えられた。
横一列にキャスト陣が並ぶと、天海は「みなさんどうでしたか?この2年!」と力を込めて呼びかける。きのうから「頼む!公開してくれ!」と願いを込めていたという天海。「昨日はちょっとワクワクとドキドキで寝られなかったんですけれども、今日という日を無事に迎えられて、そしてこんなにたくさんのお客様に来ていただいて、心から感謝しています」と感慨深く述べる。周りのキャストたちも「信じられないです」と口々に語っていた。
12年間を振り返る場面では、小日向が「常に中心にいたのはやっぱり天海さんだった。
そして改めてこの12年を振り返った天海は「泣きたくないので、泣かないんですけど…。今日の初日を迎えられたことは本当にすべての方からのプレゼントだと思っているし、(大杉)漣さんが力を貸してくださっていると思います。関係者のみなさんや、応援していただいたみなさんの思いを背負ってここに立てていると思うので、心から感謝したいです。ずっと待っていてくれてありがとうございます」と伝えた。
最後には、並んでいるキャストに向き直り、「本当に皆さんありがとうございます…!ご一緒できて本当にしあわせでした」と大感謝。キャスト、観客全員に向けて「ずっとみなさんの心に“キントリ”がありますように」とほほ笑んだ。
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