前田敦子(34)が、14年ぶりの写真集『Beste』(読み:ベステ)(講談社)を2月13日に刊行する。2012年以来となる今回の写真集は、前田にとって「このタイミング以外もうない」と思ったという“最後の写真集”。
AKB48の1期生としてデビューし、今年20周年を迎えた自身の節目において、自分自身と向き合うための時間として写真集を制作する決意を固めた。最初はネガティブだったという写真集挑戦について、その経緯と覚悟を聞いた。

 「正直、お芝居の作品に入るか、写真集を撮るかの二択だった」という前田。さまざまな活動や子育てで多忙を極める中、自分の心に正直に従い、この写真集こそ今取り組むべき作品だと判断した。撮影は5日間にわたる長丁場となり、現地では撮影に集中するため余裕はほとんどなかったという。前田自身も「プライベートの時間は楽しめなかった」と語るほどで、撮影枚数は1万枚以上に及んだ。

 前田は最初、「写真集に対して前向きでは全くなかった」と話す。制作スタッフとともに自身のネガティブな思いを素直に伝えながら、作品の方向性を模索していった。30代となった今、「若さには負けてしまうわけで。中途半端な気持ちで写真集を作ることは絶対にできない」と、30代ならではの、ありのままの美しさをどのように表現するかを追求したと語る。

 そんな覚悟を持って臨んだ写真集では、前田自身が「ランジェリーをちゃんと撮りたい。そこにこだわらなければ何の意味もない」と強く希望。
さらに、これまで慣れ親しんだスタッフとは別のチームで挑戦することを提案し、従来の自分ではない、今の“前田敦子”を表現するための作品づくりを望んだ。

 撮影前には日本でテスト撮影も行いながら、入念な話し合いを重ね、体作りやランジェリー選び、撮影ポーズまで細部にこだわった。「試合前のボクサーのように自分と戦っていて、ピリピリもしました」と語るように、筋トレや食事制限を抜かりなく行い、痩せすぎず健康的で美しい体型を維持しながら、背中やお尻など鍛えてもつきにくい部位は集中的に強化。足し算引き算をしながら全身のバランスを整えたというが「もうこんなの一生嫌だって思いながら(笑)、でもこれは自分がどこまで頑張れるか、最後の挑戦だと思ってやりました」と覚悟を見せた。

 一方、AKB48の20周年企画で、記念シングルにも参加していた前田。数々の音楽番組などAKB48としての活動と、写真集の準備を並行して進める多忙な日々を送ったが「写真集にフォーカスして体づくりをしていたので、音楽番組でもビジュアルが仕上がっていてラッキーでした」と笑みをこぼす。前田をはじめとしたAKB48のOGメンバーも登場して話題となった『Mステ』(8月22日放送)の数日後に写真集の撮影に行ったそうで「だからキラキラできたんだと思います(笑)」と裏話も明かしていた。

 前田自身、「全く出し惜しみしていない」と断言する本作。母としての一面もあるが、「お母さんらしさはゼロです。お母さんだからやっちゃいけないことはないと思っている」といい、写真集を通じて「大人の女性としての魅力や努力の過程を伝えたい」と語る。

 「30代ならではの作品なので、大人の女性ってこんなプラスな部分もあるのか、と思ってもらえたらうれしいですし、若い子たちには大人の女性っていいなって思ってもらえたらうれしいです。女性の方ってみんな努力していると思うんですけど、その向上心の1つになってもらえるように頑張ったので、ぜひ見ていただきたい」と呼びかけた。


【プロフィール】前田敦子(まえだあつこ)
1991年7月10日生まれ、千葉県出身。2005年にAKB48の第1期生としてデビューし、AKB48劇場の舞台に立つ。2006年のインディーズデビュー以降、約5年間にわたりセンターを務め、“絶対的センター”として国民的な人気を獲得。2012年にグループを卒業後は、俳優として表現を続けている。2025年12月8日に芸能活動20周年を迎える。映画『恋に至る病』公開中、舞台『飛び立つ前に』公演予定。
編集部おすすめ