テレビ大阪・テレビ東京系であす26日、日経スペシャル『見直そうニッポン!』(後1:00~2:25)が放送される。伝統・資源・文化・職人技・流行などから、今のニッポンの問題点や現状を深掘りし、思わず「見直したぞ!」と声をあげたくなるような取り組みを紹介する。


 今回は、食糧不足や物価高騰、地方の衰退、職人の人手・後継者不足など、今の日本が抱える問題を解消するべく奮闘する人たちの取り組みを追いかける。出演は、カズレーザーメイプル超合金)、山口もえ、テレビ大阪・上原美穂アナウンサー、こがけん(VTR出演)。

■【フードロス】豆腐が高級食材に?宇宙で手料理?驚きの開発&研究を紹介!
ニッポンが解決すべき2025年の問題、1つ目はフードロス(食糧不足)。その問題の解決につながるかもしれない、「代替フード」が次々と開発されている。こんにゃくからできた刺身やネギトロ、さらに豆腐からウニやチーズ、さらにフォアグラなどの高級食材を生み出す企業を紹介する。

大阪・関西万博では、3Dプリンター製の培養肉が話題になった。日本の3Dフードプリント技術の第一人者、山形大学の古川英光教授に話を聞くと、例えば、デジタル化した寿司のデータをフードプリンターに転送すれば、データから寿司を作れるようになるという。プロの料理やおふくろの味もデータ化し、転送すればどこでも再現できるという。

■【人材不足&後継者不足】消えゆく伝統の技術を、現代に必要なものに昇華!
人材&後継者不足で、特に深刻なのが、需要減少により消えゆく伝統技術。京都で日本の伝統技術を後世に残すべく課題に立ち向かう企業にフォーカス。100年以上の歴史を持つ黒紋付の黒染めを行う会社が始めたのは、なんと「洋服の染め替え」。古着を染めることで一点ものになると、利用者から好評だという。


また、他社の廃業により現在残り1社のみとなってしまった京瓦を作る工場では、ある企業が事業を継承。日用雑貨や食器を作る新事業をはじめ、需要と入社希望者が増加した。その他、伝統仏具の「おりん」が販売を増やすために、海外で人気となった新しい商品とは?

さらに、後継者不足の解消に取り組むのは「宮大工養成塾」。宮大工は神社仏閣の建築や修繕に携わる大工で、飛鳥時代から続いているが、現代の宮大工職人は全国で約300人。その危機を救うべく、これまでの厳しい内弟子制度をやめ、実践型の宮大工塾を開校した。年間住み込みで宮大工を目指す若者の奮闘に密着する。

■【地方衰退】温泉旅館が街の消滅を食い止める!?
少子高齢化によって地方の若者が減り、街が消滅するかもしれない危機的状況を食い止めるため尽力する企業が「大江戸温泉物語」。一体、どのように地方の衰退を防いでいるのか。

取材したのは、石川県・粟津にある大江戸温泉物語グループの「あわづグランドホテル」。そこには、サービスをとことん見直し、客にとって必要なサービスをリーズナブルに提供する企業努力があった。その甲斐あって、リピーターや新規客が増加。周辺観光地と一緒に盛り上げることにより、町にも活気が生まれているという。
上原美穂アナも大絶賛の、地元の食材を贅沢に使った三ツ星バイキングも紹介する。

■【住宅価格高騰】団地が、若者が注目するオシャレな住まいに!?
都心の住宅価格高騰は、今年、ニュースでもよく叫ばれた日本の問題。人件費、建築資材の高騰や海外投資マネー。マンションの値段は上がり続ける一方で、最近、注目を集めているのが団地。建てられてから約50年ほどになるものが多く、居住者が高齢化。古くて不便というイメージだが、今は割安でおしゃれと見直されているという。

東京都足立区にある「ジェイヴェルデ大谷田」は、5年前、団地の一画に本を置き、読書スペースに改装した結果、同じ趣味を持つ若者の居住率が急上昇した。ほかにも、大阪・堺市の「茶山台団地」では、隣同士の2つの住戸をつなげて98平米の広い部屋にした「ニコイチ」に入居者が殺到。さらに居住者が食事をしながら交流できる飲食店もありコミュニティが生まれているという。

無印良品とUR都市機構が手がけたのは、東京ドーム11個の敷地に、7000世帯、1万1000人が暮らすマンモス団地の「花見川団地」。給水塔の下に団地の活性化のキッカケとなった“あるエリア”があるのだが、それは一体…。
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