タレントのイモトアヤコが、にしたんクリニック代表・西村誠司氏のTikTokにトナカイ姿で登場した。

動画はイモトとサンタクロース姿の西村氏が、障がい者支援動画プロジェクト「964万7千分の一」のYouTube作品に出演した田中佳世さん一家を訪問し、旅行をプレゼントする様子が収められている。


 この企画は、同社が制作支援する「964万7千分の一」のYouTubeチャンネルで公開された「【心臓と重度のてんかんを持つ子どもたち】二人の娘を育てるママの一日に密着」を、西村氏が視聴したことがきっかけ。ダウン症と重度の心臓病を抱える16歳の長女・優音(ゆな)さん、希少難病「SCN8A」を持つ11歳の次女・笑舞(えま)さんを1人で育てる佳世さんの姿に心を打たれ、「直接会って、何かプレゼントを渡したい」と考えたという。

 動画内で西村氏は「ここ3~4年、障がいを持つ子どもと家族のドキュメントを月1本ペースで撮ってきた。分け隔てなく共生できる社会を作りたい」と思いを語りながら、田中家へ向かう。佳世さんには訪問を伝えていたものの、イモトの同行はサプライズだったため、西村氏は「リアクションがなかったら怖い」と不安を口にし、イモトも「ドキドキしてきた」と緊張した表情を見せていた。

 玄関先で西村氏が「にしたんサンタです。トナカイも連れてきました」と声をかけ、イモトが姿を現すと、佳世さんと優音さんは驚きと喜びで言葉を失った様子に。室内では、笑舞さんが西村氏と同じサンタ衣装だったことに「おそろい」と喜ぶ場面や、優音さんが西村氏に「めっちゃイケメン」と話しかけ、場が一気に和んでいた。

 西村氏はその後、旅行プレゼントのパネルを掲げ、「動画の後半で“旅行に行っていろんな経験をさせたい”と言っていた。その思いを叶えたい」と説明。医療関係者やケアスタッフの帯同を含め、すべて手配すると伝えると、家族は拍手と歓声を上げ、佳世さんは涙を浮かべた。優音さんが「好きなことはイモトアヤコさんに会えたこと」と即答すると、イモトは「うれしい」と抱きしめ、温かな空気に包まれた。


 動画の終盤では、佳世さんが「障がいがあると、かわいそうと決めつけられるのが嫌」と率直な思いを語り、西村氏は「人としてみんな一緒。それも個性として自然に接してほしい」と視聴者に呼びかけた。最後は全員で「メリークリスマス!」と声をそろえ、記念撮影で締めくくった。

 西村氏は動画の最後で、「共生できる社会を本気で作りたい」との思いを改めて言葉にした。TikTokには、家族との温かな時間と、そのメッセージが収められている。
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