今年も、幅広い作品で視聴者を魅了した韓国ドラマ。皆さんは今年どんな作品にハマりましたか?本記事では、2025年Netflixで配信されたドラマの中で、ドラマオタクである筆者が厳選したおすすめの最旬韓ドラTOP10をご紹介します。
号泣必至の感動作から“鬼キュン”ラブコメ、傑作サスペンスまで、大ヒット作はもちろん、隠れた名作もランクインしていますので、ぜひお気に入りの作品を見つけるヒントになれば幸いです♪

■1位『おつかれさま』

2025年の最初に誕生した大名作といえば本作でしょう!『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』の監督と『椿の花咲く頃』の脚本家、さらにIU&パク・ボゴムという、向かう所敵なしの最強布陣で挑んだ本作は、1950年代の済州を舞台に、済州島で生まれ、自らが与えられた運命に立ち向かうヒロインエスン(IU)と、彼女を一途に愛し続ける誠実な男グァンシク(パク・ボゴム)の冒険に満ちた一生を描く物語。

エスンとグァンシクの初恋を1~4話の“春”に盛り込み、夫婦が子どもを育てていく時期が“夏”に描かれるというように、全16話で1960年代から2025年までのある家族の約70年にもわたる歳月を描き出します。過酷な境遇でも腐らず前を向いて立ち向かっていく夫婦の、壮大なラブストーリーであり、家族の物語が展開していきます。

こちらまで思わずほほ笑んでしまう幸せな瞬間から、胸が張り裂けそうなほど辛い瞬間まで、彼らの人生史が濃密に描かれるのですが、妻、夫として、親として、そして誰かの子どもとして、だれもが自分の家族を思い浮かべて、共感して、涙してしまう…全世代の心を震わせる脚本は、正直レベチの域!

ラスト4話は、家族の絆と、無性の愛に嗚咽するほど大号泣してしまい、次の日はとんでもなく目が腫れました。なんですが、決して激重なわけではなく、たまにクスッと笑わせてくれるのも、さすが「ドラマ史に残る名作」と謳われる『椿の花咲く頃』のイム・サンチュン作家!

どの世代であっても苦労して生きてきた人々への、「おつかれさま」という慰めのメッセージに、心が震える今年の大傑作。観てない人はティッシュ一箱抱えてNetflixへダッシュです!

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■2位『ウンジュンとサンヨン』

韓国のドラマレビュアーたちの口コミを見ている限り、2025年『おつかれさま』と並んで韓国で一番高い評価を受けたのは、本作ではないかなぁと思います。重めのヒューマンドラマって、ラストまで見ればメッセージ性もあるし、心に響くのは分かるんですけど、視聴まで腰が重いというか、ある種の覚悟と気合いがいりませんか…?筆者も観る前はそんな感じで、ヒューマンドラマが続いてたのもあって、いい作品なのは重々分かってるのに、なぜか気が進まなかったんです。(公共の場でド本音。)

でも!でもですよ!1話観て、2話観て、イメージだけで誤解してたことに気づきました。ストーリーが単純にめちゃくちゃ面白いんです…!物語の吸引力が半端なさすぎて、結局2話から止まらなくなり、3日もかからず駆け抜けてしまいました。

ということで本題。どんな話かといいますと、貧しい母子家庭で育ったウンジュン(キム・ゴウン)と、裕福で才能豊かなサンヨン(パク・ジヒョン)の、10代から40代までの友情と人生の軌跡を描いたヒューマンドラマ。
40代になったサンヨンが末期がんを告白し、ウンジュンにスイスのチューリッヒで安楽死する同行を頼むところから、2人の過去を振り返る旅が始まります。小学校で出会った2人は、互いに「自分にないもの」を相手に感じ、憧れと嫉妬が入り混じった複雑な感情を抱きつつも、別れと再会を繰り返しながら「かけがえのない親友」になっていきます。

そして、大学編で登場するサンハク(キム・ゴヌ)先輩が物語のキー。ウンジュンとサンヨンの両方が惹かれる先輩との関係が、友情の「試練」として登場します。この三角関係が、まぁ正直しつこめなんですが(笑)、どうなるんや~!?と続きが気になって仕方ないんです。まるで青春恋愛ドラマのような前半ですが、ラストまでブレずに“ウンジュンとサンヨン”の人生を描き切っているのが本作の凄いところ。

ウンジュンは明るく芯が強いけれど劣等感を抱きやすく、サンヨンは完璧に見えて孤独。互いが大好きなのに「羨ましさ」が嫉妬を生み、友情を複雑に歪めていく過程がリアルで。誰もがきっと一度は経験したことがある感情に、少し懐かしさを覚えながら共感して、あらゆる感情を揺さぶられてしまうんです。後半はもう涙なしには見れず、久しぶりにわんわん子どもみたいに泣いてしまいました。決してお涙頂戴系のTHE韓ドラって感じではなく、丁寧に繊細に2人の女性の感情と人生を描ききった名作!きっと韓ドラ通こそ、これは刺さりまくるはず…!

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■3位『未知のソウル』

『おつかれさま』が今年最初に配信になってから我々のドラマを観る目がまた一段上がってしまい、多くのドラマの評価が割と厳しめだった上半期。そんな中、圧倒的な完成度でまたも韓ドラの恐るべきレベルの高さを示したのが『未知のソウル』でしょう。
本作は、同じ顔をしてるけれど、性格から考え方、生き方までまるで正反対の双子が“人生を交換する”物語。双子の一人は自由奔放な元陸上選手、ユ・ミジ。怪我が原因で陸上を辞めて定職にもつかず、自由気ままに生きています。

そしてもう一人が完璧主義なエリート、ユ・ミレ。仕事や社会的な立場では成功しているものの、職場でのいじめに苦しみ、内心では大きなプレッシャーや孤独を抱えています。ミジが彼女のいじめを知ったことをきっかけに、2人は人生を交換することに…。

序盤からなんだこれ、とんだ名作やないか!と思ったら、全韓ドラオタクが大号泣した 『五月の青春』の脚本家イ・ガンと『サイコだけど大丈夫』パク・シヌ監督のタッグとのことで全力納得。繊細な世界観に魅せられっぱなし…!

双子が互いの人生を交換するというプロットだけでもめちゃくちゃ惹き込まれるんですが、互いの全く異なる視点から、自分にはなかった新たな価値観を見つけたり、2人がそれぞれ自分自身を見つめ直していく過程が感動的で、何度も心打たれてしまいます。ミレの職場いじめ、ホスの障害など、散らばっていた話がひとつに繋がって、さらには全てのキャラクターのエピソードをひとつも逃すことなく、ロマンスまで入れ込む脚本の完成度の高さたるや…。

そしてミジ(パク・ボヨン)×ホス(ジニョン)の超エモロマンスにも注目!感情が表に出にくいホスの、サラッとした愛情表現に『ユミの細胞たち』シリーズ以来の発狂必至案件です皆さん…!キュンとしてウルっとして、そして数々のセリフが胸に突き刺さる…「人生ドラマ」入り待ったなしのおすすめの一作です。

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■4位『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』

筆者、韓国のレビューサイトを見るのが趣味なんですけど(暇)、「こんなに名作なのに、なんでみんな観てないの??」という口コミを見かけてから、猛ダッシュで観てみたんですが、いや~…皆さん!!とんでもない名作でした。面白すぎて止まらず、猛スピードで駆け抜けて、ラスト2話まできたら、終わってしまうのが寂しくて1日寝かせましたからね…?(笑)こういうことがあるから、韓ドラオタってやめられないんですよね~。
これは紛れもなく、2025年の隠れた名作です。

本作は、大企業の部長としてソウルの自宅を持ち、妻と息子との完璧な生活を送っていたキム部長(リュ・スンリョン)が、突然の会社再編や左遷、希望退職などで、すべてを失っていく過程が切実に描かれたヒューマンドラマ。

最初は、“プライドの鬼高い嫌味なおじさん”なキム部長に、正直めちゃくちゃイライラするんです。(絶対にここで諦めないで!笑)ですが、左遷されて僻地の工場に行かされた彼が、大人しく余生を過ごすのかなぁと思いきや、仕事がないことで「働きたい」という切実な想いに気づいたり、蔑ろにされる工場の社員たちを見て、上層部に立ち向かっていったり…。転落すればするほど、「人間らしさ」「自分らしさ」を見つけていく姿が感動的で、もう4話くらいからずっと感情移入しっぱなし…!彼を応援しながらも、「どこまで転落してしまうのか」怖いもの見たさみたいな気持ちもあって。誰もが羨む成功を手に入れていた彼の人生の下り坂を見せながら、人生の価値と成功の基準とは、果たして何なのかを深く考えさせられます。

そして、これはキム部長の物語でもあり、彼の家族再生の物語でもあって。転落していく夫の側で、彼を支え続け、強く、明るく、どんどんたくましく自分を見つけていく妻(ミョン・セビン)や、「大企業に入れ」という父親のプレッシャーで自分の道を見失っていた息子が、自分の夢や価値観に向き合って成長していく姿。家長の転落による彼らの成長と、夫婦として、親子としての絆を取り戻してもどしていく後半はもう、胸熱&涙腺が緩みっぱなし…!

晩年のキム部長の不安や責任感、申し訳なさまでも完璧に表現し、プライドが高いわりに情けなく、どこかちょっとコミカルな愛すべきキャラを誕生させたリュ・スンリョンは、今のところ来年の百想最優秀演技賞最有力では…?と思っております。皆様、これを見逃すのは、ぜっっったいにもったいないです!!働いてる人もそうでない人も、「家族とは」「人生とは」を考えさせられる、これぞ韓ドラの真髄が詰まった名作!地味で惹かれないかもしれませんが、本当に面白いので、どうか私を信じて年末年始にイッキ観を…!

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■5位『暴君のシェフ』

鉄板ネタとはいえ、最近さすがに多すぎるタイムスリップもの、さらに主演俳優交代のバタバタもあり、放送前は期待よりもどちらかと言うと懸念の声があがっていた本作。ですが蓋を開けてみればこれが大当たり!2025年ミニシリーズ最高視聴率を記録し、今年を代表する大ヒット作となりました。1話観た段階では面白そう~くらいの感じだったのに、2話で確信しました、「コレは久々にヒットするぞ」と。
韓ドラ特有の"ぶっ飛び設定"なのに、序盤からどっぷり没入させてくれるこのワクワク感、さすがは『星から来たあなた』の監督作です!

本作は、現代の天才フレンチシェフ、ヨン・ジヨン(イム・ユナ)が500年前の朝鮮王朝にタイムスリップし、「口に合わなければ極刑」と恐れられる、絶対味覚を持つ暴君イ・ホン(イ・チェミン)の厳しい舌を満足させるために奮闘するファンタジーラブコメ史劇。

ジヨンの現代っ子マインドとイ・ホンの時代錯誤な王様っぷりが、会話の中で絶妙にズレていたり、ジヨンが朝鮮時代に適応していくさまざまなカルチャーショックがコミカルに描かれていたりして、随所でクスッと笑ってしまいます。そして、道具も何もない中で、現代の調理法を駆使して宮廷料理に革命を起こしたり(空腹注意)、宮廷の権力争いや陰謀が物語にスリルをプラスしていたりと、色んなスパイスが入っていて、ラストまで飽きずに駆け抜けてしまいます。

そして昨年で言うところのビョン・ウソク枠、今年の大ブレイク俳優といえばチョーナ~(王様)イ・チェミンですよね!一見コワモテで凛々しい暴君ながらも、ジヨンの料理に心揺さぶられたり、意外と子どもっぽい一面を見せたりするギャップが沼!所々ボケ散らかしてるのも愛おしい…!毎度のお料理の食レポ(?)と顔芸も最高で、爆笑を掻っ攫っていくのに、たまに見せる男らしさと真っ直ぐな瞳に心撃ち抜かれた人、絶対に多いはず…!

笑ってキュンとして沼ってお腹が空いてくる、「ラブコメってこうじゃないと!」と改めて思わせてくれる最高の一作です。

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■6位『告白の対価』

『こんなに親密な裏切り者』や『白雪姫には死を~BLACK OUT』みたいな本格サスペンスがバンバン誕生した昨年に比べたら、今年はややサスペンスが弱めの印象だったんですが、ラストのラストに来てくれました!待望の本格サスペンス!しかも、チョン・ドヨン&キム・ゴウンという怪物級の演技派タッグで観られるなんて大歓喜!

本作は、夫殺しの罪を着せられたユンス(チョン・ドヨン)に、魔女と呼ばれる殺人犯モ・ウン(キム・ゴウン)が「自分が犯人だと告白する代わりに、ある人物を殺してほしい」と取引を持ちかけることから始まるサスペンスドラマ。

もうこの時点で引き込まれるんですが、この本筋のあらすじとは別に、話が進むにつれてまた別の謎が出てきて、何層にも重なるミステリーに、くぎづけになってしまうんです。本当に気がついたら6話まで一気見してしまっていたくらい、時間を忘れて没入してしまいました…!

そしてやはりサスペンスオタならみなさまお分かりの通り、サスペンスって中盤で勢いが落ちたり、強引な解決で終わるケースも多いんですが、本作は12話の長さを活かしてじわじわと層を重ね、最後に「告白の対価」の重みを実感させる構成が見事…!「誰が犯人なのか」、「なぜ事件が起きたのか」ラストのラストまで推理する楽しみを味わい尽くせるはず!静かで濃密、息つく間もない心理戦に、きっと夢中で駆け抜けてしまうこと間違いなし!

そして単なる犯人探しのミステリーにとどまらず、警察や検事の先入観による冤罪や、女性が社会の理不尽なシステムの中で何を犠牲にしなければならないか、社会の闇をえぐる批評性が強いのも韓ドラらしい。社会派ドラマが好きな人には特におすすめしたい、一気見必至の一作です。

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■7位『ダイナマイト・キス』

今年は『暴君のシェフ』しかり、王道ラブコメが割と息を吹き返してきてる感があったのですが、ラストにまたラブコメ好きのテンションをぶち上げてくれる楽しすぎるラブコメがきてくれました。

就職浪人中で、毎日を必死の思いで生きているゴ・ダリム(アン・ウンジン)は、生活費のために“子持ち既婚者”を偽装して育児用品会社「ナチュラルベベ」に入社。そこに現れた本部長コ・ジヒョク(チャン・ギヨン)は、済州島である事情から“偽カップル”を演じ、熱いキスを交わして音信不通になった相手。彼はこの会社の御曹司で、ダリムの直属の上司だった…!(もうすでに面白い。
笑)

ダリムの嘘が次々と誤解を生み、偽装夫(BTSジンくんにそっくりともっぱら話題のキム・ムジュン)の登場でジヒョクの嫉妬が加速したり…と、タイトル通りダイナマイト級の爆笑&ハラハラの勘違いラブが進行していきます。

おいおい、1話でそこまでいっていいんか?!このあと大丈夫なんか?!と心配になるくらいスピーディーすぎて。笑 ほんと、引き込まれるというより一気に物語に巻き込まれるみたいな感じで(?)、ドタバタしながらも、それがまたラブコメらしくてたまらんのです…!

そして何より、チャン・ギヨン演じるジヒョクが高身長・イケメン・財閥2世・ブラックカード持ちのザ完璧男子なのに、ダリム絡みで誤解の連鎖が止まらず、ドタバタと空回り全開してるの、最高すぎませんか…? 「既婚者」と思い込んでの嫉妬爆発や、やたらとドジなリアクションがギャップ萌えの極み!しかも、あんなにイケ散らかしてるのに、超絶ピュアなのも鬼キュンポイント。1話の偽装ダイナマイト・キスで恋しちゃって"キスおかわり"した時点で心臓やられてしまった人も多いはず!

1話みたらあまりの面白さに、最新話までイッキ見してしまうこと間違いなし!ラブコメ好きも、初心者さんも、玄人さんも、誰もが楽しめる今最もHOTな一作です。

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■8位『トラウマコード』

疾走感あふれるストーリーで、「面白い!」と日本でも話題をさらった本作は、一流の重症外傷センターを作るため、戦場に身を置いていた医師ペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)が大学病院に着任。歯に衣着せぬ物言いと確実な医療スキルで、有名無実な重症外傷チームを育て上げていくメディカルドラマ。

破天荒で一匹狼な主人公ガンヒョクが、誰に媚びることもなく、少々荒っぽさもありながら、病院内の改革を進めていきます。患者を第一に考えて病院の上層部を薙ぎ倒していく痛快さ、息つく間もなく入ってくる緊急重症者を救う緊迫感、そして弟子となる肛門科の若手医師をはじめとする仲間たちとの人間ドラマと、1話に全てがギュギュッと凝縮されているのに、ゴチャついてないのがまた良くって。

ストーリーも疾走する彼らの如く、超スピーディーに展開していくので、本当に体感“秒”で駆け抜けてしまうはず。さすがに全8話、1日は厳しいかな…と思うじゃないですか。それが1話観はじめたら止められず、余裕で1日で駆け抜けてしまいました。(笑)

重症外傷センターってテーマはとんでもなく重そうなのに、これがそんなに重すぎないってのが本作が見やすいポイントかなと思います。
クスッと笑える適度なコメディも挟みつつ、病院内のいざこざもそこまで重すぎない。次々と事件が発生するので、あれこれ考える隙が全くない!

そしてやはりガンヒョクを演じるのがチュ・ジフンってところが最高なのです。超絶口が悪くて、荒っぽいながらも、常に患者第一でその信念で仲間を引っ張っていくのがなんとも胸熱です。あと肛門科の弟子1号チュ・ヨンウのリアクション芸もいちいち最高で、2人のバディモノとしての楽しさも。普段韓ドラ観ない方や、韓ドラ初心者さん、また韓ドラスランプ期の方にもおすすめしたい一作です。

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■9位『いつかは賢いレジデント生活』

人気作『賢い医師生活』のスピンオフである本作では、“賢医”の舞台だったユルジェ病院の分院「鍾路ユルジェ病院」の産婦人科を舞台に、1年目のレジデント(研修医)たちの成長と友情、そして恋愛が描かれていきます。

新米医師として自信ゼロでミス連発、指導医に怒られまくり、患者とのコミュニケーションでも空回り…新米レジデントたちのリアルな葛藤や成長を描いたストーリーは、新社会人や、新しい環境で奮闘する経験をした人にとっては共感ポイントが山盛り!失敗や挫折を繰り返しながらも仲間や患者との絆で少しずつ前に進む姿は、グッとくると同時に、頑張るエネルギーをもらえるはず。

あと、今回やはり舞台が産婦人科というのがミソでして。産婦人科は新しい命が生まれる喜びと、時には予期せぬ悲しみが共存する場所。患者やその家族たちの人生模様は、“賢医”同様に人生の喜怒哀楽が詰まっていて、やはり涙なしでは観られません。

そしてこのシリーズの醍醐味といえば、『応答せよ』シリーズから続く伝統でもある、妙に“リアル”な鬼キュン恋愛パート!今回もオタクを沸かせに沸かせた沼男が登場!その名もみんなのパイセンク・ドウォン先生(チョン・ジュンウォン)!

産婦人科4年目の、主人公オ・イヨン(コ・ユンジョン)たちの先輩なんですが。仕事では抜かりなく、後輩や患者に対してはめちゃくちゃ優しい理想の先輩ながらも、ちょっとポワンとしたとぼけ具合がもう…沼でしょう…?しかも、恋愛に奥手で疎そうなのに、なんか小慣れてて謎にやり手っぽいのも沼!!間違いなく“ク・ドウォンマジック”にかかること必至です!

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■10位『匿名の恋人たち』

今年は日韓の俳優共演作品がトレンドでしたが、その中でも小栗旬×ハン・ヒョジュの豪華共演で大バズりしていた『匿名の恋人たち』。本作は、大手製菓メーカーの後継者ながら、過去のトラウマから潔癖症となり「人に触れられない」藤原壮亮(小栗旬)と、視線恐怖症という悩みを抱え、「人の目を見られない」天才ショコラティエイ・ハナ(ハン・ヒョジュ)。ともに対人関係に大きな悩みを抱えた男女がチョコレートをきっかけに偶然の出会いを果たすことからはじまる大人のラブコメディ。

人気チョコレートショップル・ソベールの新代表に就任した壮亮は、ある日、店で“匿名ショコラティエ”として正体を隠して働く、イ・ハナ(ハン・ヒョジュ)と出会います。次々と訪れる困難からル・ソベールを守るために奮闘し、チョコレートへの情熱と愛を通して、対人恐怖症の2人が時に衝突し、協力しあいながら距離を縮めていきます。

日韓を代表するトップ俳優小栗旬とハン・ヒョジュの共演だけでも心躍るのに、赤西仁、中村ゆりという豪華キャストはやばくないですか…?小栗旬オッパの13年ぶりのラブコメ、『リッチマン、プアウーマン』大好きマンとしては、湧きまくってしまいました。

シゴデキの鬼イケメンなのに恋愛となると不器用な小栗旬オッパの変わらぬメロさに恋していたら、赤西仁さまの大人の色気も半端なさすぎて、言葉を失いました(笑)。公私共に親しい2人の息のあった掛け合いが観られるのもぜいたくの極みで、大興奮してしまいました。

クスッと笑えてしっかりキュンとさせてくれる大人のラブコメでありながらも、へビーな精神的問題を抱えていても、 “恋をして幸せになれる”という、今の時代だからこそのメッセージが心に響いてくる本作。本当の自分をさらけ出すことに怯えるキャラクターたちが、それぞれ不器用ながらも恋をして、相手のために変わろうと努力する姿は、キュンとすると同時に、“一歩前に進む”勇気をもらえるはず!
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とんでもない長さになって笑っておりますが、ぜひ作品選びの参考にしていただけるとうれしいです♪今年も一年、皆様おつかれさまでした…!年末年始はぜひ、韓ドラで笑って号泣して癒されてください!

(文:DramaWriter Nana)
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