TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』の原作者で小説家の早見和真氏が27日、BS11『BSイレブン競馬中継 SATURDAY』(正午)にゲスト出演し、同作の続編執筆に取りかかっていることを明かした。最終回放送から間もないタイミングでの突然の告白に、スタジオのみならずネット上でも大きな反響が広がった。


 番組では、早見氏の自宅書斎に密着したVTRを放送。パソコンで執筆する様子が映し出されると、早見氏は「(画面を)あえてぼかしてくれていると思うんですけど、もう言いますけど、ロイヤルファミリーの続編を」と告白。「たぶんダメなんですけど」と笑い交じりに続け、スタジオからは驚きの声が上がった。

 MCの皆藤愛子アナウンサーからあらためて話を振られると、「来年、本当に書けるかなというところで、いま一生懸命構想を練っている」と現状を説明。続編に取り組んだ理由については、「決してドラマがヒットしたからというわけではなく、今年6月ごろに競馬界で実際にあったニュースを聞いて、ひょっとしたらそれを下敷きに、日本初の凱旋門賞馬となったロイヤルファミリー号の子どもたちの物語が書けるかもしれないと思った」と語った。

 早見氏が手がけた同名小説『ザ・ロイヤルファミリー』は、JRA賞馬事文化賞を受賞。競馬界を舞台に、人と競走馬が20年にわたって紡ぐ夢と絆を描いた作品で、TBS系日曜劇場枠でドラマ化された。ドラマ版では妻夫木聡が主人公・栗須栄治を演じ、佐藤浩市、松本若菜、目黒蓮黒木瞳らが共演。実際の競馬場で撮影されたレースシーンや、玉置浩二の主題歌「ファンファーレ」も話題を集めた。

 14日に放送された最終回では、有馬記念を舞台にしたクライマックスが描かれ、「ロス」「号泣」といった声がSNSにあふれていた。続編執筆の告白を受け、Xでは「本当に続きがあるのか」「楽しみすぎる」「ドラマ続編も期待したい」といった期待の声が相次いだ。

 番組出演後、早見氏は自身のXを更新し、「続編は挑みたいと思っています。
決して映像化ありきでなく、来年中に仕留められるか。応援してください」と投稿。物語はまだ構想段階ながら、『ザ・ロイヤルファミリー』の世界が再び動き出そうとしている。
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