22日に発表された「女性編」では、今年の大ヒットアニメ劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』で胡蝶しのぶを熱演した【早見沙織】が首位となり、大きな話題となった『好きな声優ランキング』。そんな「男性編」の1位は、アニメ『チ。
-地球の運動について-』ノヴァク役をはじめ、『あんぱん』『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』『ザ・ロイヤルファミリー』と数々のドラマ出演などマルチな活躍を見せた【津田健次郎】が戴冠した。

■声も含めて容姿端麗 存在感が増す「イケおじ」

 1位を獲得したのは、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』海馬瀬人役、『テニスの王子様』乾貞治役、『呪術廻戦』七海建人役などでおなじみの【津田健次郎】。今年は注目アニメ『チ。-地球の運動について-』(2024年10月~25年3月)でノヴァク役、『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』中尾八郎役などに出演した。

 また、ドラマ『あんぱん』『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』『ザ・ロイヤルファミリー』、映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』、『劇場版 トリリオンゲーム』などとドラマ&映画の出演が目立ち、声だけでなく顔も世の中に認知される活躍で、集計したユーザーからのコメントでもドラマ&映画に関するものが多かった。

 「さまざまなアニメはもちろんドラマや報道番組、バラエティーにCMまで目に触れることがとても多くいい声だな、落ち着くな、と聴き惚れている内に自ら追いかけるほど沼っていた。知った当初はとても好みなイケボだと声に夢中だったが、ドラマで拝見した際容姿まで端麗でまさに完全なるイケおじだと感じ推している」(静岡県/10代/女性)、「声優としてもすてきですが、俳優としても『ザ・ロイヤルファミリー』『あんぱん』などに出演して存在感ある演技をしていらっしゃいます。今後も目が離せません!」(新潟県/40代/男性)。

 ドラマや映画のほか、『アナザースカイ』にも出演するなど、顔を見る機会が多かったことを評価するコメントが並ぶなか、「日本一渋い強そう、怖そう、悪そう…日本の男性声優が3人しか居なくなっても、彼は絶対に残るべき声」(北海道/50代/男性)と本業でもある“声”について評価する声も多数あった。

 今後は、すでに来年1月スタートのフジテレビ系ドラマ『ラムネモンキー』に反町隆史大森南朋とトリプル主演で出演することが決まっており、54歳にして勢いが止まらない。2026年もアニメ・CM・ナレーションと声の仕事だけではない活躍が見られそうだ。

■「悪役だろうが外国人役だろうが、どんな役柄を演じてもしっくりくる」“安心安定”多彩な演技力

 2位は、もはや説明不要の【山寺宏一】。
今年は津田と同じくドラマ『あんぱん』に出演し、数多くのバラエティー番組・アニメ・CM・ナレーションの仕事をしてきた。中でもディズニー映画の実写版『リロ&スティッチ』では、アニメ版で演じていたスティッチの声を再び担当して話題になった。

 ユーザーからも「ディズニーに出てくるいろんなキャラの声を多彩に表現していてすごいから。人間以外の声まで出せてすごい」(新潟県/20代/女性)の声があり、「この方以上に声のバリエーションが豊かな人を知らない。悪役だろうが外国人役だろうが、どんな役柄を演じてもしっくりくる、声の神様の領域に到達した唯一の声優さん」(東京都/40代/女性)、「安心安定の山ちゃんですが、どんな声を当ててもハマり役だし歌も上手いのが素晴らしいです」(千葉県/30代/女性)と、これまでの実績を改めて評価する声が寄せられた。

■『鬼滅の刃』での好演で出演声優がランキング席巻

 今回のランキングで目立ったのは、大ヒット上映中の劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』に出演した声優陣のランクイン。3位は主人公・竈門炭治郎役の【花江夏樹】、4位は上弦の鬼・童磨役の【宮野真守】、5位は上弦の鬼・猗窩座の過去編に登場した慶蔵役の【中村悠一】、6位は上弦の鬼・猗窩座役の【石田彰】、7位は我妻善逸役の【下野紘】、8位は出番こそ少なかったが悲鳴嶼行冥役の【杉田智和】で、『鬼滅の刃』での演技を評価する声が多かった。

 「(花江は)炭治郎の感情演技がすごかった。声を聞くだけで苦しみや葛藤が伝わってきました!!」(愛知県/20代/男性)、「(下野は)鬼滅の刃の善逸をきっかけに好きになりました。汚い高音と真面目なイケボのギャップが最高です。ずっと見たかった獪岳戦の演技がイメージ通りで素晴らしすぎました」(東京都/20代/女性)。

 また、中村と杉田はYouTubeが話題で、宮野はバラエティー番組で視聴者を笑わせるなど根強いファンが多く、「(宮野は)歌も上手く、バラエティーに出てもとにかくおもしろいキャラクター」(福井県/40代/女性)、「(中村は)五条悟のようなできるイケメンにぴったりのかっこいい声がよいです。
ご本人の多趣味さやカリスマ性(今年はSwitch2の当落で落選組の代表のようになってた)で楽しませてくれるのもよいです」(東京都/50代/女性)、「(杉田は)声優なのにお笑い芸人かと思うくらいトークが面白いから。ファミコンソフトを触るだけでタイトルを当ててしまうあたり持ってるなぁと思う」(福岡県/30代/男性)と、バラエティーの部分を評価。特に中村に関しては、任天堂の新型ゲーム機『Nintendo Switch 2』の当落報告が毎回SNS上でトレンド入りするほど話題になり、【中村悠一】という名前を見かける機会が多かった。

 劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』に出演した声優が多くランクインした今年のランキング。1位の津田のようにメディア露出が増えて「顔と名前が一致する」認知度が増した彼が、この勢いのまま来年も連覇するのか。現時点で『鬼滅の刃』の続編が来年公開されるかどうかは不明のため、ランクインした出演者たちの名前が入れ替わる激しい展開になるのか、来年の結果も注目だ。

※声優業(アニメーション/吹き替えなど)を主として活動している人物を対象とし、全国10~50代の男女を対象に計1000人からの結果を集計した。

【調査概要】
調査時期:2025年11月4日(月)~12日(水)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ

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