前作では、1986年から令和へタイムスリップした小川市郎が、昭和的な価値観と“不適切”とも取られかねない発言を武器に、コンプライアンス意識が浸透した現代社会に揺さぶりをかける姿が描かれ、大きな反響を呼んだ。今回のスペシャルでは、井上(小野武彦)の技術によって進化した“タイムトンネル”が登場し、市郎が自由に時代を行き来できるようになったことから、物語はさらにスケールを広げていく。
舞台は2026年の新年。喫茶「SCANDAL」で渚(仲里依紗)がカレンダーを掛け替えていると、壁を突き破るように昭和から市郎が現れ、マスター(袴田吉彦)や83歳の井上を連れて再登場する。久々の再会に驚く渚をよそに、市郎は新たな目的を胸に、再び時代を超えた行動に出る。
市郎はまず、息子のキヨシ(坂元愛登)を1987年の夏へ向かわせ、娘・純子(河合優実)とユズル(錦戸亮)の出会いを阻止しようとする。しかし、運命的な出会いは簡単には変えられず、未来を操作しようとする行為の難しさが浮き彫りになる。一方、市郎自身は1995年1月、阪神・淡路大震災の前日に足を運び、“あの日”を前にした選択と向き合うことになる。
再び戻った2026年では、渚が報道局に異動し、政治特番を担当することに。都議会議員・平じゅん子(江口のりこ)の発言や姿勢に心を打たれた渚は、政治について語ること自体を避けがちな周囲の空気に疑問を投げかける。「真面目な話をしてはいけないのか」という問いは、作品全体のテーマとも重なり、視聴者に強い印象を残した。
その後、平が国政選挙に出馬することが決まり、番組は公平性を理由に放送中止となる。
物語のラストでは、シリーズおなじみの注釈テロップが表示され、「この作品は不適切な台詞が多く含まれますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性を鑑み、2026年当時の表現をあえて使用して放送しました」と締めくくられた。この「2026年当時」という一文に、視聴者からは「最後のテロップは未来の視聴者に向けて?」「2026年も未来からしたら不適切な過去になるかもしれないもんね」「最後まで遊び心がすごい」「最後のテロップ、そういうことか!気付いた人すごい」といった反応が相次ぎ、SNSでも話題となった。
テロップで始まり、テロップで終わったとも言える“ふてほど”らしい幕引きは、時代と価値観の相対化というテーマを強く印象付け、続編への期待を残す形となった。

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