――第1期のアフレコから約1年空いて、第2期のアフレコが始まりました。役にはすんなり戻れましたか。
小林:ありがたいことに、第1期のアフレコが終わった後も、イベントや取材の機会がありましたし、オンエアも観ていました。なので、はじめを演じるにあたって、改めて研究し直そうとか、「どういう心持ちだったっけな」と思い返すことはあまりなかったですね。すんなり、はじめとして現場に臨むことができました。ただそれは、第1期を一緒に作り上げてきてくれたスタッフの皆さんや、キャストの方々が、何も変わらずにそばにいてくれたというのが、何より大きいと思います。
梅田:やっぱり「久しぶりだな」という気持ちはありましたけど、ブランク的なものはまったく感じなかったです。キャストだけじゃなくて、スタッフの皆さんも含めて、「ミブロ」というチームがずっと続いていると感じられる現場だったので、久しぶりというよりは、「おぉ!」みたいな感じのやりとりが自然と聞こえてくる雰囲気でした。だから僕もすぐに、“にお”としてそこにいられたなと思います。
それに、1期と2期で気持ちが大きく変わる出来事が描かれているんですけど、その変化って、におにとっては本当に一瞬の時間なんですよね。だからこそ、久しぶりに皆さんと再会して演じることで、その「ガラッと変わった感じ」を、より表現できるんじゃないかなという気持ちもありました。
――第2期のアフレコ現場の雰囲気はいかがですか。
梅田:人が増えました。
小林:同じこと言おうとしてた(笑)。
梅田:スタジオも変わって、前より広くなったはずなんですけどね。
小林:座席数も多いスタジオに変わったんですけど、それ以上に、物語上の登場人物が増えたことで、キャストの人数も一気に増えて、かなりにぎやかになりました。壬生浪士組なので、基本的に男性しかいなくて。
梅田:むさ苦しい(笑)。
小林:本当に(笑)。より男子校みたいな雰囲気になったなって感じですね。
梅田:1期よりも、さらにワイワイしています。
――第2期から参加されるキャストの方も多いですよね。
小林:そうですね。第2期から参加される方って、「よろしくお願いします」って入ってきて歓迎されるパターンと、すでに盛り上がっているところに途中参加して、「ちょっとまだ馴染めないな」と感じるパターンがあると思うんですけど、この現場はそのどちらでもないんですよね。
――物語自体は重たい展開が続きますが、現場の空気感は引きずられることもありますか?
小林:アフレコの直前や直後は、重たいシーンが多いので、「寂しいね」とか「悲しいね」と話すことはあります。でも、それ以外の時間は割とざっくばらんですね。
梅田:そうですね。近くにいる人とワイワイ話したりしています。千晃さんと小野賢章さんも、ずっとワイワイ喋ってました(笑)。
小林:仲いいから(笑)。でも、空気感としては1期の頃から大きく変わった感じはなくて、むしろ1期を一緒にやってきた分、チームワーク感というか、話しやすさは上がっている気がします。
梅田:僕は、1期の頃は初めましての先輩が多くて、どうしても“先輩”という距離感があったんです。
小林:それぐらいの距離感になってるよね(笑)。
――その関係性は、芝居にも影響していますか。
梅田:していると思います。休憩時間は和気あいあいとしている分、楽しいシーンだけじゃなくて、しんどいシーンも、みんなで共有できる空気ができている。そのチーム感が、全部いい方向に作用しているなと感じています。
――梅田さんご自身と、におの立場が重なる部分もあるのでは?
梅田:そうですね。偶然かもしれませんが、におがミブロに入ったときって、すでにミブロの中では、におがいなかった時間が流れていて、土方さんや沖田さんたちの間には、すでに関係性があるわけじゃないですか。その中に入っていくときの緊張感って、僕が最初にアフレコに参加したときとすごく似ていました。杉田智和さんたちは、「お、ここでまた会ったな」みたいな会話をしているんですけど、僕は「はじめまして」しかなくて。でも2期に入って、「よう、元気?」みたいなやりとりができるようになりました。
――アフレコでの空気感はこの作品特有ですか?
梅田:同じ現場ってあんまないですよね。似た空気はあるかもしれないけど。
小林:そうだね。先輩の方々から僕ら若手まで、話しやすいというか、穏やかな人がすごく多いです。みんな総じて柔らかい。
梅田:たしかに柔らかい人多いかもですね。
小林:作品によっては、一番上の杉田さんラインの方々がすごくビシッとされて、アフレコ中はしゃべらない、みたいな方ももちろんいらっしゃいますし、背中で見せてくださる先輩とかもいらっしゃいますけど、本作ではベクトルが割と近い人たちばかりだからこそ、みんなのびのびできているのかもしれないですね。
――改めて、今後の見どころを教えてください。
小林:第2期は、「芹沢暗殺編」と銘打たれている通り、史実的にも、どうしても避けられない展開があります。僕らにとっても、ずっと一緒に戦ってきた芹沢さんがいなくなるというのは、正直、向き合いたくない出来事です。でも、向き合わなければいけない。その覚悟を持って、アフレコに臨んでいます。
視聴者の皆さんの中にも、「芹沢さんにいなくなってほしくない」とか、「芹沢さんが好き」という方はたくさんいると思います。原作とはまた違った表現もたくさん織り交ぜられていると思うので、芹沢さんが、どういうふうにこの物語から“去る”のかを、ぜひ最後まで一緒に見守っていただけたらうれしいです。
梅田:第2期は、第1期とは明確に違う緊張感があります。原作の安田先生が描かれる、独特なギャグ感──近藤さんと芹沢さんが相撲を取っていたり、そういうシーンが、第2期ではほとんどなくなるんですよね。アフレコを通して、僕自身の中でも「あぁ、もうあの頃ではないんだな」という感覚が強くなっていて、それはきっと、観てくださる皆さんにも伝わると思います。
芹沢さんがいなくなるのは、僕も自分のことのように本当にさみしいです。演じられている竹内良太さんが、アフレコのときに隣にちょこんと座って、「じゃあ今日もよろしくね」と声をかけてくださるのが、もうなくなるんだと思うと、すごくさみしい。それだけじゃなくて、ちょっと怖いなとも思っています。結束していたミブロの中で、土方さんをはじめ、殺し合いをすることが、どんな空気を生むのか。ぜひ、そのつらさも含めて見届けてほしいです。
――最後に、第1期から観ているファン、そしてこれから本作を観てみようと思っている人へメッセージをお願いします。
小林:今後は、楽しいだけではなく、苦しい描写も増えていくと思います。
そして、この第2期をきっかけに、作品を見てくださっている方々には、この少年3人たちっていう史実にはいなかったイレギュラーな存在がいることによって、エンタメとしても見やすく、老若男女問わず楽しめる作品になっています。お孫さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、家族全員で観ても楽しめます。ぜひ試しに1話だけでもご覧いただけるとうれしいです。
梅田:1期から応援してくださっている方、原作を大切にしてくださっている方々にとっては、いよいよ大きな山場です。“芹沢暗殺編”は、ミブロという組織の中で起こる、もっとも大きな出来事の1つだと思います。誰かを失い、欠けてしまう方向に進んでいくからこそ、キャストもスタッフも一丸となっています。その熱量を感じ取ってもらえたらうれしいです。
2期から観る方には、耳で会話を聞くだけでも楽しめるくらい、言葉のやり取りが胸に迫る作品だと伝えたいです。時代は違っても、大事にしている人、何かを大事にしている人同士がぶつかり合う姿は、きっと心に残ると思います。ぜひご覧いただけたらと思います。
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