――なかの役柄について
なかは、本当に温かくて強く、そして優しい女性。
これまで多くの名だたる俳優さんが演じてこられた役なので、正直なところ意識もしましたし、「自分で大丈夫だろうか」という不安もありました。ですが、制作統括の松川(博敬)さんから、「今までの“なか”は意識せずにやりましょう」という言葉をいただき、背中を押していただきました。
八津さんが書いてくださる『豊臣兄弟!』の“なか”を、スタッフの皆さんと共に作り上げていけたらと思っています。なかは、どんなに身分が高くなっても、「家族の幸せが自分の幸せ」と感じられる人だと思います。だからこそ、家族を包み込む温かさは、最後までぶれずに大切にしていきたいです。こんなに長い時間、一人の人物を演じるのは初めての経験で、もしかしたら、一生に一度の機会かもしれません。なかという人物にどっぷり浸かり、大切に演じきりたいと思っています。
――子ども4人について
藤吉郎(池松壮亮)は、よく言えば瞬発力がある、悪く言えば暴走機関車のような子。
でも人たらしな魅力があって、本当に目が離せません。なかは、藤吉郎びいきで、監督からも「“藤吉郎ラブ”でやってください」と言われています。池松君演じる藤吉郎がとても魅力的なので、しっかり“藤吉郎ラブ”でやらせていただいています(笑)。
もちろん、小一郎(仲野太賀)のことも同じくらい大切に思っています。兄とは対照的に冷静で、一歩引いて周りを見られる、家族思いの子。なかにとっては、気持ちが揺れたときに立ち返れる存在で、「この子がいてくれるから大丈夫」と思わせてくれる息子です。 とも(宮澤エマ)は、私よりもしっかり者で、家族をまとめてくれる頼れる存在。あさひ(倉沢杏菜)はのびのびとしていて「末っ子らしい」という言葉がぴったりな可愛らしい子です。家族のシーンは、太賀君も池松君も「癒やされる」と言ってくれていて、だからこそ、外での戦いのシーンがどれほど大変だったのか、そして、あの時代を生き抜くこと自体がどれほど過酷だったのかも伝わってきます。
――仲野さんと池松さんの兄弟ぶりについて
お二人は本当に仲が良く、まるで本当の兄弟のようです。池松君は引っ張ってくれる一方で、少しいたずらっ子な一面もあって、静かなトーンで面白いことを言ったり、鋭いツッコミを入れたりします(笑)。そんな池松君に、太賀君は本当に弟のようについていっている印象です。お芝居の場でも、「ここはこうしようか」など、二人でしっかり話し合いながら、良いシーンにするために現場を引っ張ってくれています。
まさに「豊臣兄弟!」を体現しているお二人だと感じます。
太賀君とは今回で3度目の共演ですが、画面越しでも実際に一緒に演じていても、“温度”が伝わってくるお芝居をされる方。

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