1999年、埼玉県桶川市で21歳の女子大学生が警察のずさんな対応の末、殺害された「桶川ストーカー殺人事件」。
ストーカー犯罪がほかと異なる特徴は、その多くが事前に警察への相談や通報が寄せられているなど兆候がつかめるという点だ。それにもかかわらずなぜ防ぐことができないのか。『自分は殺されるかもしれない…』助けを求める訴えはなぜ届かないのか。番組ではストーカー犯罪の被害者や遺族に話を聞いた。さらに、急増する相談に対応する警察の最前線や、「加害者」の更生プログラムに取り組む医療機関の現場も取材。スタジオに専門家を招き、どうすれば事件を防げるのか、生放送で徹底的に掘り下げる。
2016年、東京・小金井市で、音楽活動をしていた冨田真由さんは、ライブ会場で待ち伏せしていた「ファン」を名乗る男から刃物で襲われ一時重体となった。冨田さんは男からつきまといやSNSでの嫌がらせなどのストーカー行為を繰り返されていた。30ヶ所以上を刺され、今も重い後遺症とPTSDに苦しんでいる。「犯人が『死ね、死ね』と言いながら自分を刺している光景を覚えている。
去年4月、川崎市の住宅で、約4ヶ月前から行方不明になっていた岡崎彩咲陽さん(20歳)が遺体で見つかった。殺人などの疑いで元交際相手が逮捕されたが、岡崎さんは行方不明になる直前、何度も警察に電話をかけ、助けを求めていた。しかし、警察は岡崎さんの電話に「危険性・切迫性はない」として適切な対応を怠っていた。事前の相談状況から「すでに解決済み」という先入観を持っていたという。
神奈川県警が公表した検証報告書では、2人が「復縁した」と伝えてきたことが切迫性の過小評価につながったとされたが、今回、親族への取材で岡崎さんが元交際相手から被害届の取り下げを強要されていたとみられることがわかった。被害者が、元交際相手によるストーカー行為だけでなく、ずさんな警察対応によっても追い詰められていった過程を明らかにする。
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