■未来に感化され、支える沙織の思い
――本作の脚本を読んだ感想を教えてください。
未来と、その周りの人たちとの関係性がすごく素敵だなと感じました。未来がいろんな人を巻き込んでいくけれど、その分、周りの人たちも未来のことを助けていく。その感じが、読んでいてほっこりするポイントで、いいなと思いました。
――沙織はどんなキャラクターだと思いましたか?
もともと未来がアルバイトしているコールセンターで一緒に働いていて、未来はどちらかというとやりたいことを諦めずにやっているけれど、沙織はある程度、諦めてしまった部分もある人物なのかなと。だからこそ、そばで未来の姿を見ていて感化されているところもあると思います。未来の存在があったからこそ、自分の好きなことを頑張ってみようと思って、今まさに進んでいる最中の人、という印象です。
きょうだいがいる長女の設定なので面倒見が良く、未来とは同い年ではあるけれど、沙織がちょっとお姉さんのような関係性なのかなと思います。
■親友同士の“空気感”を作るために
――沙織を演じるにあたって、準備したことや心がけていることはありますか?
未来という大事な親友と、きちんと向き合うことを意識しています。未来が突然5歳の男の子のママになっている、現実で考えたら本当に意味が分からない状況ではありますが、そこまで強い思いがなければ、「ちょっと距離をおこうかな」と思ってしまってもおかしくないと思うんです。
でも、沙織にとって未来は、人生におけるキーパーソンだったんだろうなと思っていて。
「親友」という言葉にもいろいろなグラデーションがあると思いますが、沙織にとっての未来は、本当に心から大事にしたい存在なのだろうなと。
――役作りについて、監督やプロデューサーとはどのようなやりとりをしていますか?
最初にいただいた資料に「しっかりしていて、面倒見がいい」という人物像が書かれていたので、それを踏まえながら撮影現場で、その都度、細かく調整している感じです。
未来と沙織のシーンは、未来が他の登場人物といる時とは少しトーンが異なるので、真剣さはあるけれど、暗くなり過ぎない、そのバランスが難しいなと。
かといって、無理に明るくし過ぎると、何も考えていないように見えてしまうかもしれない。そのあたりのテンション感を微調整しています。本当の親友同士がしゃべっているような空気感を出したいなと思っていて、そこは結構意識しています。
■自然に縮まっていった、志田未来との距離
――親友役ということで、志田さんとどのように距離を詰めていますか?
撮影がある日は、自然とおしゃべりしています。頑張って話そうとしているわけではなくて、ふと思いついた質問や、その時に感じたことを、フラットに話している感じです。
志田さんがとても話しやすい雰囲気でいてくださいますし、実年齢も近いので、楽しくおしゃべりしています。その雰囲気が映像にも出たらいいなと思っています。
――志田さんのインタビューで、西野さんとの共演について「すごく癒やしになっている」というお話が出ていました。志田さんの印象を教えてください。
普段は「未来ちゃん」と呼んでいるのですが、印象としては、まだ知っていっている段階で、「こういう感じの方なんだな」と思いながら過ごしています。
制作発表会見でも話題に出ていた、帰るのが早いところとか、似ている部分があることを知れたのは、すごくうれしかったです。
私にとっても未来ちゃんは癒やしでもあると同時に、すごく器用な方だなとも思います。小さい頃からずっとお芝居のお仕事をされてきているので、監督からのどんなリクエストにも、きちんと応えていて。その姿を見ていると、自分もしっかりしないと、という気持ちになります。沙織はポイントとなるタイミングで出てくる役なので、その出番の一つ一つで、ちゃんと頑張ろうという気持ちで臨んでいます。
――優くんの現場での様子を教えてください。
優くんは、とにかく自由です(笑)。撮影現場でも思うままに動いているのですが、スタッフさんからの「こうしてね」と言われた指示を、聞いていないようで、ちゃんと聞いているんです。
しかも、まだ文字も習っていないくらいの年齢なのに、お家でお母さんと一生懸命セリフの練習をしてきて、撮影現場でちゃんとセリフを言えている。
■クスッとした撮影現場での裏話
――志田さんや優くんとの共演シーンで何か印象に残っていることはありますか?
スーパーで未来と颯太、沙織の3人が一緒にいるシーンがあるのですが、その時、優くんがお菓子の袋を置く場所にすごくこだわっていて(笑)。売り場の中で、「絶対ここ!」という定位置があったみたいなんです。毎回そこに戻していて、ちょっとでもずれると「違う」という感じで直していて。意外と几帳面な一面があるんだなと、個人的に発見でした(笑)。
あとは、未来と少し距離がある状態で、ジェスチャーでやりとりするシーンも印象に残っています。台本では動きが細かく決まっていなかったんですが、監督さんから「こういう感じでお願いします」と言われて。
絶妙に伝わらないほうが面白いかなという距離がある中での、分かるか分からないかギリギリのジェスチャーに、ずっと「どっち!?」と戸惑っている未来ちゃんがすごくかわいくて。そこでのやりとりが印象的でした。
――視聴者の方にメッセージをお願いします。
未来と沙織は親友だからこそのやりとりがあり、沙織が未来の言葉をどう受け止め、どう支えていくのかも見どころです。
ここから物語が大きく動き出し、沙織を含めた周りの人たちも、颯太の存在を知り始めます。
未来にとって唯一何でも相談できる存在として、沙織がどうサポートしていくのか、そのあたりにも注目していただけたらうれしいです。

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