宝塚歌劇の名作ミュージカル『星影の人』-沖田総司・まぼろしの青春-が、岡宮来夢の主演で、新たな舞台作品として2026年に上演されることが20日、発表された。

 同作は、1976年に柴田侑宏氏が作・演出を手がけ、宝塚歌劇雪組で初演。
新選組の中でもほとんど語り継がれていない沖田総司の恋に焦点を当て、幕末の京都を舞台に芸妓・玉勇とのつかの間の逢瀬を描いた。その儚く切ない恋物語は好評を博し、以降、宝塚歌劇を代表する日本物ミュージカルとなった。

 宝塚歌劇の初演より50年となる今年、読売演劇大賞優秀作品賞をはじめ数々の演劇賞に輝く内藤裕子氏の潤色・演出により新たな舞台作品としてよみがえる。宝塚版初演台本を基に、世界観は変えることなく、原作で描かれなかった池田屋事件のエピソードを加え、剣士たちの揺れ動く心情を濃密に掘り下げる。

 沖田総司役は、『ロミオ&ジュリエット』や『1789 -バスティーユの恋人たち-』で主演を務めるなど数々の作品に出演を重ねている岡宮が務める。また、総司と心を通わせる芸妓の玉勇役は、『千と千尋の神隠し』や『キングダム』に出演し演技力に定評のある元宝塚歌劇団花組トップ娘役の華優希が演じる。

 土方歳三役は岐洲匠、桂小五郎役は笹森裕貴、山南敬助役は田村心、医師・横井良玄の娘・早苗役は元宝塚歌劇団雪組トップ娘役の愛加あゆがそろう。

 11月に東京(東京国際フォーラム ホールC)、12月に大阪(SkyシアターMBS)で上演。さらに、長野(長野市芸術館 メインホール)、静岡(富士市文化会館ロゼシアター 大ホール)、愛知(御園座)をめぐる。企画・制作は梅田芸術劇場、協力は宝塚歌劇団。

■岡宮来夢コメント
ミュージカル『星影の人』-沖田総司・まぼろしの青春-にて沖田総司を演じさせていただきます。岡宮来夢です!
男ならば一度は憧れたことのある新選組。
その中でも天才剣士として名を馳せ、病により数奇な運命を辿った沖田総司。総司を演じられる日が来るなんて夢のようですし、光栄です。
彼が駆け抜けた人生を全うし、「誠」が似合う背中になれるよう、そして皆様に楽しんでいただける作品になるようカンパニー一丸となって励んで参ります。応援のほどよろしくお願いします!!

■あらすじ
幕末の京都。新選組一番隊組長の沖田総司(岡宮来夢)は、突然の雨に降られ、芸妓の玉勇(華優希)から傘を借り受ける。総司の優しげな風情と、組随一の剣客という評判の落差に驚く玉勇。一方、副長の土方歳三(岐洲匠)らが待つ屯所に戻った総司は、長州藩の桂小五郎(笹森裕貴)の居場所を突き止めたと知らされ、共に祇園へと急行する。だが手負いの桂を前に、総司が剣を抜くことはなかった。二人はかつて、道場で手合わせをした仲だったのだ。偶然の再会から、心を寄せ合うようになった総司と玉勇。一方、無敵の強さを誇る新選組も、総長の山南敬助(田村心)が組の方針に懐疑的になるなど、綻びを見せ始めていた。そんな折、尊攘派浪士たちの不穏な計画を知った新選組は、その芽をつむべく、池田屋を襲撃する。
激しい斬り合いの最中、吐血して倒れる総司。自身の病状を問う総司に、医師・横井良玄の娘である早苗(愛加あゆ)は毅然と答える。残された時間は、あと二、三年だと――。
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