■「食で健康」を掲げ、市場と生活者の変化に対応
発表会では、同社が直面する市場環境についても言及した。「人口減少・高齢化によって日本の“胃袋”が小さくなる中で、選ばれるためには、価値を認めてもらう必要がある」とし、健康や減塩、簡便性、容器の使いやすさ、加工食品だからこそ実現できるおいしさなど、何らかの付加価値を持つ商品を届けていきたいとした。
また、厚生労働省の「健康日本21」が掲げる減塩、野菜・果物摂取、高たんぱくといった指針と、日本の食生活の実態との間にあるギャップにも触れ、「食で健康」に貢献する商品開発への思いを語った。
さらに同社は、「食で健康」を大上段のテーマに据えながら、目の前にある生活者の食の課題にも向き合っていく考えを示した。具体的には、コスパ・節約意識とこだわり意識が併存する「消費の二極化」、タイパや簡便志向が強まる「変化する食行動やシーン」、食材高騰や猛暑、二季化といった「気候変動による食の変化」を挙げ、こうした課題に役立つ商品を届けていきたいと説明した。
■“まろやか志向”と減塩を両立
消費の二極化のうち、「こだわり意識」と健康ニーズに着目した商品として紹介されたのが『いつでも新鮮 丸大豆しょうゆ まろうま仕立て』だ。近年、しょうゆ市場では、うま味や甘味のある“まろやか”な味わいが支持を集めていることを踏まえ、塩分を20%カットしながらも、コクとうま味、自然な甘みを両立。しょっぱくないのに満足感のある味わいで、つけ・かけはもちろん、調理用途にも幅広く使える点を訴求する。
『まろうま仕立て』と同様に、生活者の変化に着目した商品として、『いつでも新鮮 うどんがうまいだししょうゆ』も登場した。家庭や外食でのうどん喫食が増える一方、専用の調味料が少ないという課題に着目。6種類の国産だしと3種類のしょうゆをブレンドし、水で薄める必要がなく、かけるだけで味が決まる設計とした。
■豚・鶏需要に応える「かけるたまねぎ」
精肉の消費動向を踏まえた提案が、『かけるたまねぎ』シリーズだ。節約志向を背景に、家庭では豚肉や鶏肉の利用が増える一方、焼肉のたれ市場では牛肉向けの商品が多いことに着目。みじん切りのたまねぎをたっぷり使用し、かけるだけで味が決まる新感覚の焼肉だれとして開発した。豚・鶏はもちろん、魚や野菜、ごはんにも合う汎用性が特徴で、「香味しょうゆ」と「コクうまガーリック」の2種を展開する。
■二季化・猛暑に対応する“凍らせるつゆ”
気候変動による猛暑や「二季化」を背景に提案されたのが、凍らせて食べる新感覚のめんつゆ『キッコーマン シャリっと冷やそうめん』だ。「韓国冷麺風」と「お出汁香る柑橘素麺」の2種類を用意し、冷凍庫で約8時間凍らせることで、シャリシャリとした食感が楽しめる。氷を用意する手間を省き、味のマンネリ化というそうめんの課題にも応える商品として紹介された。牛テールのうま味や梨果汁、国産だしと柑橘の香りなど、味づくりにも工夫を凝らしている
このほか、デルモンテブランドからは野菜・果物摂取を意識した商品群、和風そうざいの素「うちのごはん」シリーズの新作、キッコーマン豆乳からは初となるキッズ向け商品「豆乳キッズ」なども披露された。
キッコーマンは今後も、「食で健康」を軸に、社会環境や生活者の変化に寄り添いながら、変わり続ける食卓に新たな価値を提案していく考えだ。
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