今回の受賞によって『グラミー賞』での累計受賞数は27となった。これにより、Jay-Zが保持していた25回という記録を更新し、ラッパーとして史上最多の『グラミー賞』受賞記録を塗り替えるという歴史的な記録を打ち立てた。
ケンドリックが受賞したのは、『年間最優秀レコード賞/Luther (with SZA)』『最優秀ラップ・アルバム賞/GNX』『最優秀ラップ楽曲賞/TV Off』『最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス賞/Luther (with SZA)』『最優秀ラップ・パフォーマンス賞/Clipse, Pusha T & Malice Featuring Kendrick Lamar & Pharrell Williams - Chains & Whips』の5部門。
昨年開催された『第67回グラミー賞』では、ドレイクとのビーフの中で生まれた曲「Not Like Us」で主要部門の『年間最優秀レコード賞』『年間最優秀楽曲賞』を含む最多の5冠を獲得したケンドリック。今年も2年連続で最多受賞を果たし、「最優秀ラップ・アルバム賞」を受賞した際には「これこそがヒップホップ。自分のことを話すのはあまり得意じゃないけれど、音楽を通してそれを表現しています。タイラー、そしてザ・クリプス、ここにみなさんとともにいられることを光栄に思います。このカテゴリーで切磋琢磨し合える彼らは、僕にとって兄弟のような存在です。いつも伝えていることですが、ヒップホップは常にここにあります。僕たちはこうしてスーツに身を包み、最高の姿を見せ、仲間たちとともに歩み、そしてこのカルチャーを背負い続けていきます。みなさんに感謝します。栄光は神にあり。
さらに「Luther」で『年間最優秀レコード賞』を受賞した際、ケンドリックはプロデューサーのSounwaveやジャック・アントノフ、そしてシンガー・ソングライターのSZAとともにステージに登壇した。同曲は、R&B界のレジェンドである故ルーサー・ヴァンドロスとシェリル・リンによる「If This World Were Mine」をサンプリングした作品。ケンドリックはスピーチの場で、偉大なる先人であるルーサーとシェリルに対し、「ルーサー・ヴァンドロス。彼こそが音楽です。彼は私にとって、最も好きなアーティストの一人なので、この賞は私にとって本当に特別なことです。サンプリングの許可が下りたと聞いたとき、私たちは皆、あやうく涙を流すところでした。そして、若き日のシェリル・リンが、あのレコードにどれほどの情熱を注ぎ込んだかを知っているからです」とコメント。
さらに、「そこに自分たちのボーカルを乗せられたことは、私たちが彼らのような偉大な先人たちに並ぶ、いくばくかの価値がある存在だと証明されたようなものです。彼らはそれを認めてくれた。ただ、ひとつだけ条件がありました。『汚い言葉は無しだ』と。
2024年11月にリリースされたアルバム『GNX』は、歴代史上最多の視聴者数を記録した『第59回NFLスーパーボウル』のハーフタイムショーでも披露した「Squabble Up」「TV Off」やSZAとの共演曲「Luther」など、全12曲を収録。収録曲には、「Not Like Us」のプロデューサーであるマスタード、ケンドリックの過去作品も手がけたSounwaveに加え、テイラー・スウィフトやサブリナ・カーペンターのヒット曲を手がけてきたジャック・アントノフなど、世界屈指のプロデューサー陣が参加している。


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