俳優・渡辺篤史が案内役を務めるテレビ朝日系の人気番組『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)が、7日に放送される。今回紹介されるのは、神奈川県葉山町に建つ「海と山の間に暮らす 葉山の家(浅見邸)」だ。


 敷地は、海と山に挟まれた住宅地の北東角地。外観は落ち着いた色合いの左官壁を基調とし、戸袋部分に木を張ることでさりげないアクセントを加えている。芝生や大谷石の階段など、外構にも細やかな工夫が施されている。

 玄関を入ると、まず目に入るのは畳敷きのフリースペース。用途を限定しない空間で、正面の壁一面には本棚を設けた。障子戸で個室にもなり、各部屋へとつながる動線の起点にもなっている。

 2階は、バルコニーを抱き込むL字形のLDK。キッチンの上にはロフトを設け、空間を立体的に活用している。アイランドキッチンは、炊事だけでなく作業デスクとしても使えるよう天板をブラックベリー張りにし、椅子に座った人と目線が合うよう床を一段下げる工夫がなされている。

 北東角には山の景色を取り込むコーナー窓を配置。東面のガラス戸は引き込むことで全開でき、開放感あふれる空間を演出する。造作棚にはレコードが収められ、住まい手の趣味も感じられる。
南側に隣家があるため、バルコニーは高い壁で囲い、プライバシーにも配慮した。

 キッチン上のロフトは、テレワークの作業場であり、子どもの遊び場としても活躍。窓からは海を望むことができる。再び1階に戻ると、浴室、洗面室、WOCを一直線に配置し、家事動線をシンプルにまとめている。

 寝室は最小限の広さながら、本棚の中心に窓を設けた遊び心のある造り。子ども部屋は構造現しの天井が特徴だ。さらに、畳と障子戸を用いた和風の客間も用意されており、来客や長期滞在者が気兼ねなく過ごせるよう配慮されている。

 自然に囲まれた立地を生かしつつ、暮らしやすさと遊び心を両立させた葉山の住まい。早朝の放送ながら、住まいづくりのヒントが詰まった一軒となりそうだ。

竣工:2024年2月
敷地面積:148.9平方メートル(45.0坪)
建築面積:59.5平方メートル(18.0坪)
延床面積:109.0平方メートル(33.0坪)
構造:木造在来工法
設計:高橋一総/加賀妻工務店
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