脱皮不全で弱ったいも虫の"手術"を行う動画がInstagramに投稿され、話題を呼んでいる。投稿したのは、ありんこ研究室(@insects_diary)さん。
動画は20.7万回再生、7600件以上のいいねを獲得し、「素敵です」「優しい世界」「虫を助けることができる人がいるなんて…本気でびっくりしました」「優しさにうるっと来ました」などのコメントが寄せられた。いも虫を助けようと決意した経緯と、その後の経過について話を聞いた。

――脱皮不全のいも虫を発見した際、どのような状態を見て「手術が必要だ」と判断されたのでしょうか?

「実は手術の2日ほど前に"もいちゃん"を見つけていました。皮がお尻の方に残ったまま、乾燥して体を締め付けてしまっている状態でした。一度は葉の上に戻しその場を去りましたが、2日後にも、まだ生きていて皮を外そうと一生懸命もがいていました。この子なら手術にも耐えられるかもしれないと希望を感じ、手術を決めました」(ありんこ研究室さん)

――ピンセットで皮を取り除くときにどんな点に苦労されましたか?

「数日間葉っぱを食べられず、体はとても痩せてしまっていました。1cmほどの小さな体を、強い力をかけずにつまむことがとても難しかったです。できるだけ手早く、かつ丁寧に皮を取り除く必要がありました」

――手術後、もいちゃんがすぐに排泄し、元気を取り戻していく様子を見てどのようなお気持ちでしたか?

「まずは手術をして本当に良かったと感じました。正直、手術後にあそこまで元気になってくれるとは全く想像していませんでした。手術後すぐにお水を懸命に飲んでいる姿は、強く『生きよう』としているように見えて、ハッとさせられました」

――投稿主様にとって昆虫はどのような魅力を持った存在なのでしょうか?

「一言で表すなら、好奇心をどこまでも刺激してくれる存在です。小さな体の中で複雑な生命機構が働いていることには日々感動しますし、まだまだ未解明の事象が溢れている魅力的な生き物だと思います。1個体1個体に目を向けてそれぞれの一生を知ってもらえれば、昆虫も意外と可愛いかも、と思ってもらえるのではないかと考えています」

――現在のもいちゃんの回復具合はいかがでしょうか?

「手術後どんどん成長し蛹にまでなれましたが、実はあの後、羽化することなく亡くなってしまいました。
蛹になってから数日後、繭を作るのに使っていた葉にカビが生えてしまい、蛹だけを別の容器に避難させていたのですが、そのわずかな環境の変化が影響したのかもしれません。悔しさは尽きませんが、術後すぐのお別れを覚悟していたもいちゃんがここまで大きくなってくれて、本当に勇気をもらいました」

なお、ありんこ研究室さんは現在、2025年11月に大阪城公園で見つけたカマキリを飼育中。通常は11月頃に亡くなるというが、現在も元気に暮らしており、先日産卵したという。その様子もInstagramで公開されている。
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