次世代アーティスト制作プラットフォーム「Rii.MJ」から第一弾アーティストVIBY(バイビー)がデビューすることが6日、発表された。

 それに先立って、オリコンニュースでは、プロデューサーのキム・ミジョン(KIM MI JEONG)氏にインタビューを実施。
BIGHIT MUSICでキャスティング(新人発掘・開発)をしていた経験を持つミジョン氏が、自身がスカウトしたBTS・Vとの出会いを語った。

■“当時新人だった”BTS・Vとの奇跡の出会い「ここが最後の希望だ」
――これまでに多くの練習生と出会われてきたと思いますが、中でも印象的だった方はどなたですか。
本当にたくさんの練習生を見てきましたが、成功しない子たちを見るほうが圧倒的に多いんです。ですが、出会った瞬間に鳥肌が立つような経験をしたのは、やはりV(BTS)くんでした。

――それはビジュアルから感じたものですか。それともコミュニケーションの中で感じた可能性でしょうか。
当時、私は新人だったので、地方をたくさん回っていました。 大邱(テグ)という非常に暑い地域で1週間ずっと探し回ったのですが、誰も見つからなくて。疲れ果てて座り込んでいた時、ふと見上げた先に古びたアカデミーがあったんです。「ここが最後の希望だ」と思って電話をして中に入ってみたら、「ここは年配の方ばかりで若い子はいません」と言われました。

「イベントの写真だけでも見せてほしい」とお願いしてチェックしていたら、1枚だけピンときた写真がありました。それがVくんでした。


――その写真には、何が写っていたのですか。
踊っている姿ではなく、ただただ満面の笑みを浮かべている写真でした。実際、彼が歩いて入ってきた瞬間に「あ、この子だ」と思いました。合格の電話をした時、彼は「詐欺じゃないですか?」と言っていましたけどね(笑)。

■“ある少年”との出会いから「VIBY」結成へ「VくんやYEONJUNくんを発見したときと同じ感覚だった」
――「VIBY」結成にあたって、オーディションを行わず、全国を巡るスカウト形式にした理由を教えてください。
「Rii.MJ」プロジェクトは、もともと 計画されていたものではありませんでした。“ある少年”との出会いを経て、東京に戻る新幹線の中で企画書を書きました。今のVIBYのイメージがこの時に描けました。

――“ある少年”とはどのような出会いをしたのでしょうか。
その出会いは、偶然でした。2022年から活動の拠点を日本へ移して、最初にしたことは、プロフィール資料を確認することでした。写真も映像もありましたが、2日間で5年分のデータをすべて見ました。


その中で、気になる子が1人いたんです。4、5年前の資料だったと思います。今でも気になった理由はわかりません。そして、すぐにその子に会いに大阪に行きました。

その子が、ドアを開けて入ってきたのですが、私はその子ではなく、たまたまついてきた弟が気になりました。久しぶりにこういう子に出会いました。弟は、オーディションを受けに来たわけではないので、何も準備していなかったのですが、「歌ってみて!」と。ただ、習ったことがないので、もちろんできません。しかし、可能性を見出しました。

アーティストを夢見たことがない子だったので、何度も大阪に説得しに行きました。プロジェクトがまだ始まっていなかったので、説得して「やる!」と言ってくれてから、その子とその子のお母さんと指切りをして、契約もせずに2年も待ってもらいました。

その子が、「VIBY」のメンバーのうちの1人です。


――“ある少年”のどこに魅力を感じたのでしょうか。
わかりません(笑)。今まで十数年キャスティングをしてきて、その子がどういった過程を経て成長していくかというデータがすべて頭に入っているので、見た瞬間にそれを感じ取ることができるんです。才能です(笑)。

――今まで、同じような感覚になった時はありましたか。
VくんやYEONJUN(TOMORROW X TOGETHER)くんを見つけた時にも同じ感覚がありました。それ以降、良い人材はたくさん見てきたのですが、見た瞬間に鳥肌が立つようなことは、その2人以来でした。

――2人とも大スターになりましたね。見つけた当時の2人には、共通点はありましたか。
すごいいい子。芯から優しい人柄の子です。

“ある少年”を含むメンバーは、後日発表される。
発表後には、【インタビュー後編】と題し、ほかのメンバーとの出会いやその魅力に迫る。

【プロフィール】
■キム・ミジョン氏
キム・ミジョン (KIM MI JEONG)

Rii.MJ Executive Producer/36
Artist Maker - Not Just Producer

BTS、TOMORROW X TOGETHERのメンバー発掘、 K-POPシーンのキャスティングディレクター

16年間、グローバルアーティスト開発の現場で活躍してきた新人開発・キャスティング分野のキーパーソン。韓国、日本、アメリカ、中国、東南アジア、オーストラリア、カナダなどこれまで、延べ全世界100万人以上のオーディション・データを検討した経験の持ち主。

2011年、HYBEがBig Hit Entertainment(現BIGHIT MUSIC)だった頃から新人開発チームに新卒として入社し、デビュー初期BTSの開発過程に参加しながら、業務を経験。
その後、2014年HYBEに再度合流し、キャスティングチームのリーダーとしてTOMORROW X TOGETHERのメンバーを発掘し、単純なキャスティング・ディレクター領域を超え、組織の設計とシステムの構築を担当。
2022年からはRii.MJの新人発掘、育成、マーケティング、クリエイティブ、世界観の設計、組織開発までプロジェクトの全般を総合的に牽引。
2026年3月に第一弾のアーティスト「VIBY」をリリース予定。
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