『THE TIME,』、『ひるおび』、月曜は『CDTVライブ!ライブ!』と、朝・昼・夜それぞれの時間帯で放送を届けているTBS江藤愛アナウンサー(40)。昨年は『音楽の日』総合司会、34年ぶりの東京開催となった『世界陸上』でのキャスターなど、さらに活躍の場が多く見られた。
TBSに欠かせない存在の江藤アナが、それぞれの番組にどういった気持ちで臨んでいたのか。インタビューを申し込むと、メモを手に「きょうは、本当にありがとうございます!」と心からの笑顔をこちらに向けて現れた。前編では、自身にとっての“宝物”だという『CDTVライブ!ライブ!』について、思いの丈を明かした。

■「いろんな愛に支えられている」と実感 天気との格闘も「森さんありがとう」

――まずは“えとちゃん”が出演されている『CDTVライブ!ライブ!』についてお聞かせください。

(インタビュー時点で)174回放送してきて、毎回毎回が、とても大切な宝物のように思っています。放送初回の時から緊張やドキドキがありましたが、今も変わらず、むしろ当時よりも増しているんじゃないかっていうぐらい、『ライブ!ライブ!』のステージに立つのは緊張します。それぐらい、自分のアナウンサー人生の中でこの番組が大好きだからこそ、1回1回がとても大切だと感じています。

放送をしながら、アーティストのファンの方々が、喜んでくれるといいなと思っています。いろいろな音楽番組がある中で、『CDTVライブ!ライブ!』のアーティストのライブが一番いいなって思ってもらいたいし、アーティストの方に、この番組に出たいって思ってもらいたい。皆さんの愛でできているのがライブ!ライブ!なので、その愛に応えられるように、私たちスタッフも、みんなで支え合いながら届けています。

――『CDTVライブ!ライブ!』は、番組タイトルにもある通り“ライブ”にこだわった演出で好評を集めています。アーティストのみなさまの迫力・音楽の力を間近で感じてきたかと思いますが、改めて印象に残っているエピソードなどお聞かせください。


先日、久米宏さんが亡くなられて。訃報を伝えるニュースの中で『ザ・ベストテン』の映像をご覧になった方もたくさんいらっしゃると思います。久米さんはかつて、「ザ・ベストテンはニュースでありドキュメンタリーだった」とおっしゃっているんです。番組の中で、季節や天気、時事問題まで、リアルタイムで、日本の今とアーティストを伝えていたそうです。『CDTVライブ!ライブ!』は、その久米さんのテレビの魂、音楽への魂を引き継いで、生中継で届けたいという思いがあるので、私たちも番組の中で、桜の開花、梅雨明け、中秋の名月といった、季節感をすごく大切にしています。

特に印象に残っているライブも、KARAさんが豊洲から歌ってくれたときのことです。夏ってゲリラ豪雨がよくありますよね。中継先に屋根はあったのですが、その屋根が意味がないくらいに、横殴りの雨でびしょびしょになってしまって。「本当にごめんなさい」という気持ちだったのですが、KARAさんは笑顔で歌ってくれました。雨の中継って何度かあるんですけど、その度に「気持ちよかったですよ!」って言ってくれるアーティストの皆さんの心に助けられていますよね。だからやっぱり、天気予報がとても大事なんです!雨マークがついていると、「雨、大丈夫ですか?」と、気象予報士の森朗さんに聞いています。森さんが「これは朝までの雨だから大丈夫ですよ!」と言ってくれて、本当に降らずに放送を終えられたときは、スタッフのみんなと「さすが森さん!ありがとう」と話しています(笑)。


■本番前の“ゲン担ぎ”を再現 第一声への思いも「熱のある番組でありたい」

――『CDTVライブ!ライブ!』は4時間特番など、長時間に及ぶことも多いですが、放送日に行っているルーティーン、進行をするうえで心がけていることなどはありますでしょうか?

始まる前に黒酢を飲んでいます。『ひるおび』が終わって着替えてメイクをするタイミングで黒酢を飲んでシャキッとさせています。またここから今日の1日が始まるぞみたいな感じです。あと、ちょっと恥ずかしいんですけど、家族が作ってくれたお守りを触ってからスタジオに行くようにしています。母と姪っ子が作ってくれたお守りを触って「今日も頑張ります!」って。私が入社1年目の時に母が作ってくれた「BooBoのお守り」を、今日も持ってきているんですけど、(近くにあったバッグから取り出す)姪っ子が作ってくれたお守りとセットにして入れています。

先程も話したように、始まる前の緊張をスタジオには持っていきたくないんですよね。そんな「今日も大丈夫!」のルーティーンですが、うっかり触るのを忘れてスタジオに入ったときは「何か不安かも…」と、一度控室に戻ってからまたスタジオに向かう・・・それも、私のルーティーンです(笑)。でも、安心してくださいね!本番10秒前には、緊張を忘れて『CDTVライブ!ライブ!スタート!』と、楽しんでいますから。

――改めて、番組で心がけていることをお聞かせください。

熱を届けたいという思いですね。台本の表紙にも「届けたいのは、熱のあるライブ」と書かれています。
視聴者の皆さんが楽しんでくれて、アーティストの皆さんが「ここでライブして楽しかった」と思ってもらえるように、カメラマン、音声、照明…制作スタッフ一人ひとりの思い、「熱」が詰まっているんです。私もスタッフの一員として、最高の時間を届けるという熱い思いで、あのステージに立っています。特に、初めてのテレビ歌唱のアーティストの方には「大事な1ページになりますように」と心を込めています。

――次から次へとステキなエピソードが飛び出しましたが、何か書き留めたりされているのでしょうか?

毎日5行日記を書いているのと、「CDTVライブ!ライブ!」専用の日記帳もあるんですよ。(バッグから取り出す)まだ二冊ですが、その日のテレビ欄、紹介した曲、思い出、あのライブハウスで感じたことをひとつも忘れたくないので、書き留めるようにしています。アナログですけど、この6年間のデータベースですね。恥ずかしいので、中はお見せできません…(笑)。

――きちんと情報を整理して、心に留めておいていらっしゃるのですね。

それが自分のアナウンサーとしての生きた証かな…と思っているのですが、家族には「昔のこと何にも覚えていないのにね。」とよく言われます。だから、大体のことは流れていっています。覚えていることは、ほんの少しだけです(笑)。

(中編では『音楽の日』『THE TIME,』について語る)

◆江藤愛(えとう・あい)1985年生まれ。
青山学院大学卒業後の2009年にTBS入社。現在は、『CDTVライブ!ライブ!』、『ひるおび』、『THE TIME,』、『バナナマンのせっかくグルメ』YouTubeナレーションなどを担当している。
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