俳優の古川琴音が主演を務めるNHK夜ドラ『ミッドナイトタクシー』が、2026年6月1日から放送されることが3日、発表された。脚本は、向田邦子賞を史上最年少の28歳で受賞した兵藤るりによるオリジナル。
夜の東京を舞台に、深夜タクシーを走らせる女性ドライバーと乗客たちの“ひと夜の物語”を描く。

 物語の舞台は、夜の東京を縫うように走る1台のタクシー。ハンドルを握るのは、29歳のタクシードライバー・蘭象子。古川が演じる象子は、語りすぎず、求めすぎず、ただ静かにそこにいる存在だ。彼女のタクシーに乗った人々は、後になってその夜の風景を思い出してしまうという不思議な空気をまとっている。

 タワーマンションへ向かう恋人同士の“字数制限の恋”、誕生日の偶然に心を揺らす2人の女性、40年ぶりに父に会おうとする母とその背中を追う息子など、さまざまな事情を抱えた乗客が登場。象子は踏み込みすぎることなく、バックミラー越しに心を寄せる。人の人生の“通過点”であるはずの彼女もまた、30歳を前に自らの探しものに向き合っていく。

 古川は「考えてみると、タクシーの車内ってとても不思議です。はじめましての運転手さんと2人きり、でも乗った瞬間に今までいた世界とプツンと切り離されて、家でもないのに無防備な自分になっていく…そんな空間」とコメント。「みなさまにとってこのドラマが、1日の終わりにふと自分のことを考える、そんなきっかけになれたら素敵だなと思っています」と語った。

 脚本の兵藤は「お互い見ず知らずの乗客と運転手が、目的地までの時間をともにする。
それは何気ない時間だけれど、身近なところにある非日常の一つのようにも感じます」とし、「たった15分の体験が、あなたをほんの少しだけ希望ある明日に導くかもしれません」と呼びかけた。

 プロデューサーの松本太一は、夜を共にした人々が織りなす物語だと紹介し、「ある視聴者には1日の終わりとして、ある視聴者には1日の折り返しとして、そして、ある視聴者には1日の始まりとして、楽しんでほしい」と期待を寄せた。

 同作は、総合で2026年6月1日から毎週月曜から木曜の後10:45~11:00に放送。全32話。NHK ONEで同時・見逃し配信を予定している。
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