巨匠・北方謙三による大河小説『水滸伝』を原作とした連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』のキャラクターデザインが公開された。制作陣がこだわり抜いたヘアメイクや衣裳、小道具のデザインの一部が初披露され、作品世界の裏側に迫る内容となっている。

 壮大なスケールと緻密な人間描写で熱烈な支持を集める原作は、シリーズ累計発行部数1160万部を超える大河小説の金字塔。今回のドラマ化では、日本ドラマ史上“規格外”ともいえるスケールで、腐敗した世に抗う“はみ出し者”たちの闘いを描く叛逆の群像劇として映像化された。

 主人公・宋江役を織田裕二が務めるほか、反町隆史亀梨和也満島真之介波瑠玉山鉄二松雪泰子佐藤浩市ら豪華キャストが集結。理不尽な権力への怒りや仲間との絆を描く壮大な物語は、2月15日より放送・配信がスタートしている。

 今回公開されたのは、制作陣の並々ならぬこだわりが宿るキャラクターデザイン。漫画原作とは異なり、北方版『水滸伝』にはキャラクター造形や衣裳の色味、小道具に関する共通ビジュアルのイメージが存在しないため、梁山泊に集う108人の英雄たちを含む多数の登場人物を一から作り上げる必要があった。

 WOWOWの大原康明プロデューサーは「撮影開始の半年以上前という早い段階から着手していました」と制作の苦労を明かす。ヘアメイクデザイン担当の酒井啓介氏を中心に、髪型や髭の生え方、傷跡の位置など、人物の“首から上”のイメージを緻密に設計。公開されたデザイン画には、宋江(織田)、晁蓋(反町)、林冲(亀梨)、楊志(満島)、李富(玉山)らの表情や痣、髭などが細かく描き込まれ、それぞれの人物像がリアルに表現されている。

 小道具にも徹底したこだわりが注がれた。大原プロデューサーは「小道具チームには、各人物たちの持ち合わせている武器や靴、甲冑の色、装飾物など、それぞれ緻密な時代考証も踏まえながら、デザイン画に起こしイメージを膨らませていくような作業を行っていただきました」と説明。公開されたデザインには、素朴な宋江の靴や装飾物、力強さを感じさせる晁蓋の面、さらに魯智深(金児憲史)の豪快な首飾りなどが描かれ、細部まで追求し続けたスタッフの熱量が伝わってくる。

 スタッフが中国に赴き、調達した衣裳も見どころの一つ。監督の若松節朗は「(日本人の)役者に、中国人役としてどのような衣裳を着せるのか、さらには今回はオリジナルで作り上げる服なので、かっこよさや美しさを見ているお客さんに伝えることが大切で。そこがエンタテインメントとして認識してもらえる大事な要素」と語っている。

 衣裳デザイン担当の加藤哲也氏もも「クランクインの8ヶ月以上前から準備を進めました。日本のノウハウで作れる衣裳ではないので、実際に中国で調達していますし、現地で見つけた生地についても、本作の時代背景に合っているのかという考証もしっかり行なっています」と明かす。

 こうした職人たちの徹底したこだわりと挑戦によって、小説の世界から映像へと命を吹き込まれた“北方水滸伝”のキャラクターたち。配信では、細部へのこだわりを何度でも見ることができる。

■入門コンテンツ全3本、YouTubeにて無料配信開始

 WOWOW/Leminoで配信されていたミニ特番『連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』徹底解剖!』(全3本)が、この度YouTubeにて無料配信スタート。各約4分半で構成された本企画は、本作をより楽しむための“入口”となる特別映像。放送前の予習にも、視聴後の振り返りにも最適な、必見の入門コンテンツとなっている。

◆徹底解剖!《入門の章》
「水滸伝とは何か?」作品の背景と魅力を紹介。

◆徹底解剖!《キャラクターの章》
個性豊かな登場人物たちと、その人間ドラマに迫る。

◆徹底解剖!《ストーリーの章》
物語の全体像と世界観、敵との対立構造を解説。

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