同作は、幕末の京都を舞台に、最強のサムライ集団・新撰組の志士たちの荒々しくも熱い生き様を、ド派手なアクションと、史実に基づきながらも大胆な解釈で描いた人気コミック『ちるらん 新撰組鎮魂歌』(漫画:橋本エイジ氏 原作:梅村真也氏)を原作とする初の実写化ドラマ。
■過酷な準備期間からはじまった『ちるらん』
――まず地上波前編を見た率直な感想を教えてください。
山田:まだ客観視できてないところはあるんですけど、とんでもなく凄いことをみんなで乗り越えたなと感じています。新撰組の面々、そして以蔵も含めていろんなキャラクターが画面に映るたびに、「ああ、こんなことやってたな」って思い返しながら、すごくうれしくなって。観終わったときは、まだ作品の中の人のままの感覚でした。
中島:この企画を最初に聞いたとき、自分が参加させていただいてきた企画の中でも、本当に規模が大きすぎる作品だなという体感がありました。その真ん中に立っている山田くんの姿を常日頃現場で見ていた上で、映像で土方として力強く歩いている姿を見たときに、この作品はより多くの方にきっと刺さるだろうなという気がしました。現場の空気感からも感じていたんですけど、改めて作品のパワーみたいなものを強く感じました。
――本作は、TBS、U-NEXT、THE SEVENの3社が合同で行う大々的なグローバルプロジェクトとして世界にも発信していくコンテンツです。今回このオファーが来たとき、出演が決まったときの思いや、今作にどんな気持ちで臨んだのかを教えてください。
山田:正直に言うと、長い準備期間を設けて作品に臨むのが、主流で本当のあり方だと思うんです。
でも、武士の明日死ぬかもしれない、明日戦わなきゃいけないかもしれないという状況を考えると、『ちるらん』という世界と今の自分の状況はリンクしているかもしれない。チーフプロデューサーの森井(輝)さんに「やってほしい」という熱いお言葉もいただいて、葛藤はありつつ、歳三の「誰にもできねえことやんのがかっけえんだろうが」という言葉にも救われて「いやこれ絶対誰にもできねえよな、この感じ。それがかっこいい。別に主流に行かなくてよくね?」という思いで、とにかくがむしゃらに剣を振ってみる感覚で作品に臨むというのが、歳三らしさでもあるし、山田裕貴らしさでもあるのかなと思いました。
あと本当に仲間が良かったです。それは監督も含めて。カット撮り終えたら「な、泣いてる!」みたいなときもあって、キャストのみんながめちゃくちゃ人柄がよくて、改めて人柄は大事だなと思いました。スタッフさんも含めてみんなに助けられたし、みんなのために頑張ろう!みんなのために歳三として立って、みんなのために刀を振るおうみたいな、そういう感覚になれたので、撮影期間はめちゃくちゃ熱くなりました。
■岡田以蔵という“1人の青春”
中島:僕は2024年の4月、5月頃にこのお話を初めていただいたんです。映画のクランクアップの日に聞きました。「次の作品がTHE SEVENというところの制作で、武士の役だ」という話をいただいて。
山田:そうだよね(笑)。
中島:どういうお話かも知らず、でも新撰組のお話とは聞いていたので、「新撰組のメンバーですか?」みたいな感じで、青春がまた始まるなと思っていたんですけど、岡田以蔵という“1人の青春”の話でした(笑)。
山田:あはは(笑)。でも大事な役だよね。
中島:そう。大事な役。そこから1年間作品に入るまでのスパンがあったんですけど、クランクイン前にしっかり稽古もやらせてもらいました。ソードアクションは昔から好きだったんです。僕の所属する会社が毎年帝国劇場で上演していた3ヶ月くらいの舞台で毎回剣を振ってたので、その頃の剣術がようやく生かされる時が来た!と思って。“逆手”とかも好きだったので、超やりたいなと思っていたんです。
山田:俺も逆手好きなんだよね。
中島:いいよね。柳生十兵衛が昔から好きで、自分の祖父からも教わっていたんですけど、岡田以蔵の役ももしかしたら逆手が合うかもしれないなと思っていろいろ提案しました。武士というのはインターナショナルコンテンツだと思うので、山田くんという主演を筆頭に、自分もどこかでお力添えできたらなという思いで作品に参加していく決意は固まっていました。忙しい中でしたけど、山田くんのチームの一部になれてよかったなと思います。
――中島さんはどのくらいの準備期間があったんですか?
中島:3月くらいからかな。4月にクランクインだったんですけど、自分のシングルとかツアーのリハーサルと並行してやらせてもらったので、体のマネジメント面で、『ちるらん』にかけるエネルギー量と、ツアーにかけるエネルギー量の配分が難しいなと思いながら、『ちるらん』の撮影に来たら山田くんに支えてもらって、なんとか岡田以蔵ができたかなという感じです。
■時代劇アクション作品への“戦闘意識”
――昨今、『SHOGUN 将軍』『イクサガミ』など、時代劇ブームが国内外で見られますが、『ちるらん』という時代劇を実写化することについてお2人はどのように捉えていますか?
山田:世界でも武士の生き方や生き様みたいなものは注目されているので、ある意味そこに乗っかれたらいいなとは思うんですが、きっとこの『ちるらん』はよりわかりやすくて、アクションもものすごいので、純粋に「武士エンタメ」みたいな形を楽しんでいただけたらなと。受け入れてもらえるのを祈るばかりです。
中島:やっぱり侍や刀は、どの国に行っても絶対最初に注目される日本の文化なので、そこをしっかり僕たちがソードアクションとしてエンターテインメントにできたというのはすごくいいことだと思うし、僕も俳優の一員としてこのすごくかっこいい時代劇にこの年齢で参加することができて良かったなと思います。オファーをかけてくださった森井さんにも感謝ですし、一緒に戦い抜いた山田くんに感謝しかない。『SHOGUN 将軍』も『イクサガミ』もそうですけど、『ちるらん』が最高のソードアクションムービーだよねって。
山田:なったらいいよね。
中島:そうした作品を生み出してきた皆さんに挑む気持ちで臨みたい。
山田:そうだね。
中島:でも競合ではあるんですけど、切磋琢磨しながら、自分たちなりにね。
山田:逆にいうと、『イクサガミ』も『SHOGUN 将軍』もそうだけど、そういう作品を受け入れやすくしてもらっている中で名乗りをあげられるのは、すごくありがたいです。
中島:ありがたいよね。

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