第9回では、小一郎(仲野)と藤吉郎(池松壮亮)が、美濃国主・斎藤龍興(濱田龍臣)の家臣である竹中半兵衛(菅田)の調略を試みる展開が描かれた。知恵者として名高い半兵衛だが、庵に閉じこもり会話は紙での筆談。障子を開けると矢が飛び出す仕掛けを施すなど、奇妙な振る舞いで小一郎たちを翻弄する。一方で庵の中には小牧山城を再現した模型が置かれるなど、天才的な軍略家としての一面ものぞかせた。
物語の中で半兵衛は、幼い頃から病弱で戦場に出られず「考えることしかできなかった」と回想。祖父から授かった「三國志抄」を示しながら、中国三国時代の軍師・諸葛亮に憧れていたことを明かし、「この中に出てくる知略に長けた軍師に惹かれてこのような生き方となってしまった」と語る。そして「三度礼をつくして初めて誘いを受け入れまする。今一度よく考えて、それでもわたしのような者をお望みならまた来てくだされ」と告げ、小一郎たちに再訪を促した。この場面は、劉備が諸葛亮のもとを三度訪れて軍師として迎えた故事「三顧の礼」をなぞる形となり、最終的に藤吉郎の3度目の説得によって半兵衛は織田方に加わる決断を下す。
さらに半兵衛は自身の本質について「私は、戦が好きなのじゃ」と吐露。「戦場に出ることもないくせに策を練り、その通りに事が運び、戦に勝つ。それが何事にも代え難い喜びなのです。
菅田はこれまで大河ドラマ『おんな城主直虎』(2017年)で井伊直政、『鎌倉殿の13人』(2022年)で源義経を演じており、今回が3度目の出演。いずれも戦上手として知られる人物を演じていることもあり、SNSでは「やっぱり前世は義経」「戦が好きという台詞に既視感」「義経の転生みたいな軍略オタク感」などの声が続出。「完全に諸葛孔明を意識してるw」「三顧の礼、完全に諸葛孔明オマージュ」「半兵衛=孔明のような存在」といった反応も寄せられ、話題を集めている。
物語では、1567年(永禄10年)秋、織田信長(小栗旬)が斎藤氏の本拠・稲葉山城を包囲。半兵衛は一度は龍興のもとへ現れて織田軍を翻弄するが、最終的に「まことに強いと思える相手とは、お味方になるよりも戦ってみたかった。参りました。これよりは、織田家のために尽くしまする」と語り、織田方に加わる決断を下した。

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