本作は、松江で生まれ育ったヒロイン・松野トキ(高石)がつまずきながらも前向きに生きていき、世界を転々とした末に日本にたどり着いた外国人の英語教師と出会い、“怪談好き”という共通点から次第に心を通わせていく物語。「怪談」を愛し、外国人の夫とともに何気ない日常を歩む夫婦の姿を描く。松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描く。原作はなく、脚本はふじきみつ彦氏が手掛ける。
第115回では、久しぶりに松江の朝を迎えたヘブン(トミー・バストウ)が描かれた。かつては音や風景に心を動かされていたはずのヘブンだったが、この日は何を見ても感じるものがない。自らの変化に動揺するヘブンの前に現れたのが、旧友の錦織友一(吉沢亮)だった。
ヘブンは自分は八雲であり、日本人として生きていくと告げる。しかし錦織は、日本人になる意味や自身がそれに反対する理由、そしてヘブンが直面する現実を淡々と突き付ける。松江大橋のたもとで交わされた激しいやりとりは、2人にとって最後の対面となった。
物語では、錦織が長く患っていた結核により衰弱している様子も描写された。痩せ細り、声も弱々しくなった姿でありながら、錦織はヘブンの創作を支える“リテラリー・アシスタント”として最後の役目を果たそうとする。
その後、物語は大きく時間が進む。蛇と蛙(阿佐ヶ谷姉妹)の語りによって「数カ月後、錦織さんはこの世を去りました」と伝えられ、直接的な最期の場面は描かれなかった。誰もいない屋根裏部屋では、机の上に置かれたヘブンの新著『東の国から』のページが風にめくられる。そこには「出雲時代のなつかしい思い出に 錦織友一へ」との献辞が記されていた。かつての思い出を胸に、ヘブンが書き続ける姿が静かに映し出され、物語は幕を閉じた。
長くヘブンを支え続けてきた錦織の退場に、視聴者からは大きな反響が寄せられている。SNS上では「朝から号泣」「錦織ロス」「遂にこの時がきてしまった…」「もう今日は仕事に行きたくない」「これまでの吉沢亮さんの名演、本当に印象的でした」などの声が相次いだ。

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