WOWOW・Leminoで放送・配信中の連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』より、林冲(亀梨和也)と楊志(満島真之介)の壮絶な一騎打ちを収めた本編映像が解禁された。あわせて、玉山鉄二(李富役)と満島のキャスティング秘話や撮影エピソードを紹介する。

 本作は、北方謙三による大河小説『水滸伝』を、日本ドラマ史上“規格外”のスケールで映像化した叛逆の群像劇。主人公・宋江役の織田裕二をはじめ、反町隆史、亀梨、満島、波瑠、玉山、松雪泰子佐藤浩市らが集結し、腐敗した権力に抗う“はみ出し者”たちの闘いと絆を描く。

 今回公開された映像は、政府側の巡検使として梁山湖を訪れた楊志と、砦の支配者・王倫(萩原聖人)の命を受けて迎え撃つ林冲が対峙する緊迫のシーン。最強の槍使い・林冲と、建国の英雄の血を受け継ぐ正義の武人・楊志が軍人としての誇りを貫こうとする楊志は「殺せ」と言い放つが、林冲は「それまでして戦う価値が今の宮中にあるか」と問いかける。理不尽な世に抗う覚悟と葛藤が交錯する、物語の核心を示す場面となっている。

 解禁された映像は、政府側の巡検使として梁山湖を訪れた楊志(満島)と、“梁山湖の砦の絶対的支配者”王倫(萩原聖人)の命によりそれを迎え撃つ林冲(亀梨)の、緊張感あふれる一騎打ちのシーン。

 最強の槍使い・林冲と、建国の英雄・楊業の血を受け継ぐ正義の武人・楊志が激しく刃を交え、一進一退の攻防の末、林冲が楊志の剣を払い、槍を突きつけ決着がつく。その様子を宋江(織田)と晁蓋(反町)も遠くから見守る。国の命に従い戦い、負ければ死ぬ――軍人としての誇りを胸に、楊志は「殺せ」と言い放つ。

 だが林冲は、「それまでして戦う価値が今の宮中にあるか!俺のように軍を捨てれば、道は開く」と鬼気迫る表情で言い放つ。さらに「開封府(かいほうふ)に戻って、もう一度お前を使っている連中を見てこい!それでもこの槍で突かれたければ、戻ってこい」と言い残し、映像は幕を閉じる。先祖代々、軍人として国を支えてきた楊志の葛藤と、仲間とともに未来を変えるため戦いに身を投じる林冲の覚悟がにじむ、物語の核心を示す場面となっている。

 さらに、諜報機関「青蓮寺」の幹部として、梁山泊の前に立ちはだかる李富を演じた玉山のキャスティングについて、プロデューサーの大原康明氏(WOWOW)は「宋江たちが挑む国家の強大さを示すためには、敵対する李富の底知れぬミステリアスさや恐ろしさを描く必要があったんです。揺らぐことのない芯を表現してくださり、強烈な存在感で物語をさらに引き上げてくださる存在として玉山さんが思い浮かびました。これまで物語の主人公にとどまらず、相対する立場の人間も魅力的に演じてこられた玉山さんなら、真っ直ぐな李富の姿と、一方で屈折した姿どちらも表現していただけると確信し、オファーをさせていただきました」と明かす。

 また、撮影現場での玉山の様子について、大原氏は「冷え込みが厳しい過酷な現場の中、諜報戦を得意とする青蓮寺は特にセリフ量も多かったのですが、気迫に満ちた素晴らしいお芝居・表現をしてくださいましたし、“次元大介”つながりの大塚明夫さん(袁明役)とも現場では和やかにコミュニケーションを取っておられました」と振り返る。

 また随所に見せる狂気じみた怪演も非常に印象的だが、「李富が“替天行道”を破いて食す、ろうそくを垂らすといった印象的なシーンは若松節朗監督のアイディアなのですが、玉山さんは全てに果敢にチャレンジしてくださり、李富の存在感がさらに際立ったのかなと思います」と話していた。

 一方、北宋を築き上げた英雄の末裔であり、軍人としての誇りを胸に生きてきた楊志を演じた満島については、「折れない心と闘争心を体現できる俳優」として起用。大原氏は「若松監督も以前、満島さんとドラマでご一緒しており、その熱量やお芝居への姿勢に魅了されていた」と明かす。常に全力投球な姿勢から「マックス」の愛称で親しまれ、熱くバイタリティあふれる満島の人間性は、まさに楊志役にピッタリだったという。

 さらに大原氏は「楊志は物語の中で軍人として誇り高く戦う姿、そして、軍から去り、何もかも失った状態で闘う姿。全く異なる二つの姿を描いています。どこか品格漂う楊志と、荒々しく獣のように賊徒と闘う楊志の変化を身体ひとつで見事に表現してくださいました。撮影スケジュール上、1ヶ月ほど空いてしまうようなこともあったのですが、そんな中でも役に入り込み、集中力を切らさないためにも“吹毛剣”をご自宅に持ち帰ってまで、常に存在を感じておられたと伺って。まさに“役を生きる”姿勢に感激しました」と常に役と向き合っていたエピソードを披露。

 伴侶・済仁美を演じた波瑠、息子の楊令役・岩川晴とは、「クランクインから特に積極的にコミュニケーションを取ってくださり、まるで“本当の家族”のように仲良く過ごされていましたし、満島さんが現場に入られるだけで、スタッフ一同、皆が笑顔になり、本当に救われていました」と改めて感謝の想いを語っている。

 壮大な世界観と濃密な人間ドラマで視聴者をひきつけ続ける本作。乱世を生きる漢たちの覚悟と生き様を映し出す物語は、ここからさらに加速していく。

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