東京・池袋で13日から開催されていた国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2026(TAAF2026)」が16日、TOHOシネマズ池袋で授賞式を行い閉幕した。日本国内で発表されたアニメーション作品を対象とした「アニメ オブ ザ イヤー部門」で劇場映画部門作品賞に選ばれたのは、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。式典には作品を代表して外崎春雄監督と、撮影監督・フィニッシング演出を務めた寺尾優一氏が登壇し、原作者の吾峠呼世晴氏へ深々と頭を下げる“最敬礼”をもって深い感謝を伝えた。

 受賞スピーチで外崎監督は「このような賞をいただき大変うれしく思います。『鬼滅の刃』は、本当に多くのスタッフが関わって作り上げた作品です」と語り、アニメ制作の現場を支える音響、編集などの関係者を含めた全スタッフへの感謝を強調。「劇場に足を運んでくださった皆さんに受け入れてもらえたことが何よりうれしい」と観客にも謝意を示した。

 また、シリーズは今後も第二章、第三章へと続く予定であることに触れ、「この賞を糧に、さらに頑張っていきたい」と意気込みを述べた。

 一方、寺尾氏も動画スタッフや原画スタッフ、仕上げ、背景、美術、3Dチームなど、各部署の尽力によって作品が完成したことを強調。「誰が欠けてもこの映画はできなかった」と振り返った。特に3D制作については、「10年かかると言われた無限城のレンダリングを3年に縮めるというウルトラミッションに挑んだ」と明かし、約2000カットに及ぶ映像の多くを少人数で作り上げたことに言及。「若いスタッフのエネルギーに未来への頼もしさを感じた」と語った。

 さらに、「クレジットには約960人のスタッフの名前が並んでいる。イベントや広報、飲食チームまで含め、映画は多くの人の力で観客のもとへ届く」と述べ、「観てくださった皆さんがいるからこそ、今ここに立てている」と改めて感謝の言葉を口にした。

 最後に二人は「原作の吾峠先生との出会いなくして、僕たちはここにいませんでした。本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。

 2025年7月18日に公開された同作は、2026年3月16日までの241日間で興収398.4億円を突破。歴代興収ランキングは国内歴代1位となる興収407.5億円を突破した前作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年10月公開)に続き、2位にランクインしており、大台の興収400億円まで残り1.6億円となっている。世界各国でも高い人気を誇り、日本映画史上初の全世界累計興行収入1000億円突破や「第83回ゴールデングローブ賞」アニメーション映画賞ノミネートなどの快挙を達成した。

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